2025年12月22日月曜日

移転したヴィンテージショップ「レトロ」

最近、日が短くなり、雨から雪に移り変わり、外を歩き回る気になれないので、ヴィンテージショップ巡りを再開しました。以前紹介したウォッカ工場「クリスタル」にあったヴィンテージショップ(https://kouyakun.blogspot.com/2021/03/blog-post_9.html)が移転していたので、行ってくることにしました。

 

店名:レトロ Ретро/Retro    https://salon-retro.ru/

所在地:Москва, Дубининская ул. 55/Moscow, Dubininskaya Street, 55

地下鉄セルプホフスカヤСерпуховская/Serpuhovskaya/ドブルィニンスカヤ Добрынинская/Dobryninskaya駅から徒歩12分、

パヴェレツカヤПавелецкая/Paveletskaya駅から徒歩14

営業時間:10:00-19:00 無休

 

店の前の通りには路面電車が通っています。ちょうど、最近運行開始したT1が到着していました。地下鉄ウニヴェルシチェト Университет/Universitet駅から中心部を経由し、地下鉄赤線の北の終点を超えてМКАД手前のメトロゴロドク Метрогородок/Metrogorodokまで、27kmを結んでいます。

 

ヴィンテージショップの入っている建物は外壁工事中でした。上の写真のレンガ造りの建物の、道路を挟んで反対側にあります。

入口はここ。「営業しています。入口」との張り紙あり。

中に入ると、ガラスケースに大量の商品が。

手前の数部屋はこのようにガラスケースが張り巡らされていて、高級そうなヴィンテージ品を中心に置かれています。どの部屋にも近くに店員氏がいて声をかけてくれるので、気になるものがあれば出してもらいましょう。以前は値札が付いていませんでしたが、今は(見えにくいものも多々ありますが)基本的に貼ってあります。










ソ連時代のレコード。


1階の奥へ奥へと進みます。先程までの高級セットではなく、もっと素朴な日用品が出てきました。


一番奥の部屋には、200R~の均一コーナーがあります。金土日はそこから割引になるとのこと。

 

この店は、1階と3階が販売スペースになっています。3階は本コーナーです。こちらにも行ってみます。

 

階段の途中にいたレーニンさん。

3階の階段を上りきって真っ先に目に飛び込んでくるのは全集コーナー。

本のほか、雑誌やポストカードもあります。さりげなく置かれた古いラジオや目覚まし時計もソ連感満載でいいですね。

 

 

店番のご老体に聞いてみたところ、およそ2年前にここに移転してきたのだそうです。前の店にあった商品は全部運び入れたとのこと。クリスタル工場にあった時も商品の多さに圧倒されましたが、引っ越すのは大変だっただろうなあ。想像しただけで恐ろしや。

 

アクセスが良くなりましたし、広くて楽しめるので、近くに行く機会のある方はぜひ。

 

新型クラスナヤ・ストレーラ(赤い矢)号、発進!

僕はまだ現物を見ていないのですが、ニュースで記事になっていました。 https://news.rambler.ru/moscow_city/55787892-obnovlennaya-krasnaya-strela-nachinaet-kursirovat-mezhdu-peterburgom-i-moskvoy/


モスクワ23時55分発で8時間でピーテルに到着。ベッド幅が大きくなり、各車両のベッド数も四つ(クペ一つ分?)増えたとのこと。一度は乗ってみたい。しかしサプサンを選んだ方が早く着くのですよね。寝台列車で感じることの出来る郷愁もいいのですが。

2025年12月19日金曜日

安いラグマン屋 2026

企画開始からもう何年経つことやら。恒例の安いラグマン屋シリーズです。さすがに300R以下を見つけるのは至難の業でした。今回は400R以内の店をご紹介します。

 

1. サマルカンド Самарканд/ Samarkand 

 

最寄り駅:地下鉄チョープルィ・スタンТёплый Стан/Tyoply Stanから徒歩1

Новоясеневский просп., 1Б, корп. 2, /Novoyasenevskiy Avenue, 1Бк2

営業時間 08:00–22:00

 

地下鉄駅の裏に屋内施設が何棟か並んでいて、ここが巨大な市場になっているのですが、その一角にあります。

 

1番出口から出て左手に進むとこのような建物群が並んでいます。建物内には広い市場があり、内部で繋がっています。地図のチャイハナに一番近い矢印の位置から中に入るには、下の写真の建物群の左側の道路をさらに奥へ進み、そこで正面に見えてくる入口を目指します。

 

中に入ると、左側の壁の目立つ位置に「Авиакасса(航空券販売所)」とあるのが目印です。チャイハナと同じスペースに航空券販売所もあるのです。

席数はかなり多く、客層は中央アジアの人々を中心に老若男女見受けられます。ロシア人もたまにいます。

メニューはリストのみで写真はないのですが、料理の種類は豊富です。席にウェイターが来て注文を取ります。食事をする人も、お茶を飲みながら長話している人も。

ラグマンは300R。サービス料はありません。最後の入口横のレジで精算します。

ここのラグマンには青唐辛子が入っていてピリ辛でした。これまでラグマンを食べるとき、うどんのように一味唐辛子をかけたいと思っていた諸兄にはおすすめ。スープはあっさり目で、麺は太目。胃に浸みました。

 

このカフェの周辺には中央アジアの丸いパン、ノン(レピョーシカ)を売る店や、外国人のSIMカードのゴスウスルーギへの登録を手助けすると謳うSIMカード屋があったりします。

この店の入口には、ミシン作業に励む女性が。店の外観も中央アジアの市場で見かけた布屋にそっくりです。ここも同様にオーダーメイドを請け負っているのでしょう。

 

肉や魚、野菜売り場も広いので、ついでに見て回るもよし。

 

 

 

 

 


 

2クムィス Кумыс/Kumys

最寄り駅:地下鉄スホドネンスカヤから徒歩6分、プラネルナヤから徒歩7

Москва, ул. Фомичёвой, 13, корп. 1/MoscowFomichovoy Street, 13к1

24時間営業

 

 

真っ赤なスーパー「ピャチョロチカ Пятёрочка」の看板が掛かった建物が見えてきます。よく見ると、看板に「チャイハナ・クムィス」とも書いてあるのですが、入口はここではありません。

 

建物の手前側の側面にもう一つ入口があります。ここから中に入ります。

 

2階に上ると、左手にFix priceがあります。

 

右手はこうなっています。

このように廊下が続いています。チャイハナの表示は見当たりませんが、信じてこっちに進みます。

 

突き当たりまで進むと、チャイハナが広がっています。

ソファ席が18卓あり、この日は1人かまたは2人組のお客さんがちらほらいる程度で閑散としていました。

 

メニューはこちら。

ラグマンは290R。ウイグル風ラグマンは310R。ほかの料理の品揃えもかなり豊富です。これにサービス料金が10%上乗せされます。

 

ここで、キャンペーンでウイグル風ラグマンとマンティ2個で400Rというのを発見してしまったこうや氏。いくっきゃないでしょう。

 

それほど待つことなく、料理が運ばれてきました。

ここはトマト味が強め。肉は柔らかく、野菜とも味がよく浸みていて旨し。マンティもパクチーが香り豊かです。満腹になりました。

 

会計はテーブルではなくレジでやりました。今時珍しく現金のみとのこと。次はメニューに写真のあった骨付き肉も食べてみたい。

 

 

 


 

 

3.チャイハナ・マリヤム Чайхана Марьям/Chayhana Mar’yam

最寄り駅:地下鉄コジュホフスカヤКожуховская/Kozhuhovskayaから徒歩2分 

Южнопортовская ул. 16/Yuzhnoportovaya Street, 16 

赤丸で囲んだ辺りが以下のストリートビューです。

Yandexより)

 

記事作成時点で地図にこの店の表示はないのですが、現地に行くと看板が出ています。ヤンデックス地図から拝借したストリートビューの中央にある、黒い背景に赤と白の文字の入っている看板がそれです。コーヒーカップのマークのある位置に地下に通じるガラス張りの階段があるので、ここを下ります。

 

中は広い空間になっていて、左右に席があります。テーブルとソファの席だけでなく、タプチャンもあります。こうして見ると、日本の飲食店の座敷のよう。


メニューはこちら。どれもおいしそうです。

 

 

 

ウイグル風ラグマンは350R。これにサービス料10%が加算されます。合計385R也。

野菜たっぷりで、肉も大きくて柔らかいです。スープはこってりとしていて、見た目以上に腹いっぱいになりました。

 

ついでながら、昨今のインフレについて。数年前に紹介した300R以下のチャイハナは、2025年現在、500600R程度に値上がりしています。ロシアの物価上昇と円安のダブルパンチで、10001200円相当だと思うと恐ろしい。

2025年12月10日水曜日

オムスク・アスタナ間運行列車新設

 https://www.trend.az/casia/kazakhstan/4125207.html によると12月14日からロシアのオムスクとカザフスタンのアスタナ間で列車が新設されるとのこと。週三便(火金日)だそうです。10月からはモスクワ・アルマティも復活したとのことで、今回の便は補充便の役割を果たすのだそうです。やはり中央アジアとの絆は強いなあ。

写真は上記ウェブ頁から。

2025年12月9日火曜日

国際サタニズム運動の過激派指定によるハロウィンの変化

ちょっと古い話題ですが・・・日本では今でもハロウィンは盛り上がっているんでしょうか?

 

モスクワでは、以前はハロウィンに合わせたデコレーションが増えたり、それにかこつけてパーティーをしたり、お化けや魔女に扮した人々を見かけたりしたものです。が、今年はそれほどハロウィンらしきデコレーションを見かけなかったような気がしました。

 

僕が遭遇したのはこれだけでした。

 

某スーパーにて。たった4個。店員の手作り感満載でした。

 

かぼちゃだけなら、秋の実り的なディスプレイにあるのですよ。ですがハロウィンのコウモリや悪魔的なものとの組み合わせは、これまでは探さなくても町中のいたるところにありましたが、今年は見かけませんでした。僕の生活圏になかっただけかもしれませんが。

 

ハロウィンの時期、週末の地方都市で、夜の繁華街のクラブ前で女子数名が魔女っぽいファッションで写真を撮っているのを一度だけ見かけました。それも、「普段着にしては派手だな。あ、ハロウィンか?」と思うレベルの、コスプレにしては控えめなものでした。しかし、路上にハロウィンのデコレーションはなかったので、あっても施設内だけなのかもしれません。

 

後日、自宅で毎年ハロウィンパーティーをしている友人に聞いたところ、LGBTに続いて国際サタニズム運動も過激派に認定されたため(https://www.afpbb.com/articles/-/3599233)、路上でハロウィンを祝うとあれこれ理由をつけて(コロナ禍で導入された集会の規制など)警察が拘束してくるリスクがあるとのこと。だから家の中でだけパーティーするのだと。この友人は今年もモスクワにいるみんなで集まったそうです。しかし、出国した人も多いので、往年より減ってしまっただろうなあ。

 

こうしてハロウィンは表立っては祝わない、けれども家庭内や仲間内では祝える行事に変わったようです。

 

宗教弾圧のあったソ連時代も、教会は破壊されたものの、家庭内では信仰を持ち続けたりパスハを祝ったりできたと聞きます。こういうことだったのだろうか。

2025年12月3日水曜日

地方都市のバスは減便に注意(ペンザから詩人レールモントフの領地への行き方)

先日、ペンザ州に出張する機会がありました。

 

そこから西に98km、タンボフ方面に行くと、詩人ミハイル・レールモントフの領地があります。国立の保護区域になっていて、ミュージアムは毎日営業しています。モスクワに戻る前に1日あったので、せっかくなのでここまで遠出してみようと思い立ちました。

 

いつものように、事前にヤンデックス地図や時刻表を確認したところ、行きはペンザ・バスターミナルを12:30に出るバスがあることが分かりました。復路はいい時間帯のマルシルートカが2便あり。これなら単純に往復すれば問題ないと、この時は考えていたのでした。

 

ペンザ・バスターミナル。手前は市場になっています。

 

切符売り場。現金支払いのみの窓口もあるのでご注意を。


ペンザ発のバス時刻表。


早めにバスターミナルに行ってチケットを買おうとしたところ、今日は12:10発だと言われました。日によって変動があるようですが、事前調べと違っていることが判明したあたりですでにうっすら不穏な雰囲気が漂い始めます。帰りのチケットも同時に買えないか聞いたのですが、ここでは売っていない、その場で乗車時に買うしかないとのこと。それ自体は普通のことなので、これ以上は気に留めず、行きのバスに乗りました。

 

ペンザ市内ではモバイルインターネットが壊滅的でしたが、市外に出るとつながりました。


バス内に付近で下車するというおばさまがいたので、博物館に近いバス停を教えてもらいました。下の写真右側の停留所に停まります。

横断歩道の標識の向こうに左折できる道路があり、その奥にレールモントフの領地が広がっています。


領地の手前にはツーリストセンターがあり、ここでチケットを購入したりガイドツアーを申し込んだりできます。

事前調べでは帰りのマルシルートカが2便はあるはずでした。しかし、行きのバス内で停留所を教えてくれたおばさまや、博物館の切符売り場の人たち曰く、帰りのバスはもうないとのこと。行きのバスのチケットを買ったターミナルでは「ない」とは言われていなかったので、まさか存在しないとは。ショックで血の気が引きました。

 

博物館では、タンボフーペンザのバスが19:00に通ること、路上で適当な通りがかりのバスがあれば話をつけてみること、観光客がたくさんいるからそのバスに乗せてもらえないか交渉することといったアドバイスをもらいました。しかし、観光バスは声をかけたドライバーはペンザ行きではなく、ほかは不在だったり、観光バスではなかったりして、このやり方は失敗でした。19:00は遅すぎて帰りの列車に間に合いませんし、真っ暗で寒い中、路上で4時間も待ち続けなければなりません。

 

タクシーを確認したら、30分待ちですが配車可能だったので最終手段とし、一応マルシルートカの時間までバス停で待って、来ないことを確認してから呼びました。幸いにも10分ほどで来てくれて、2000Rちょっとで済みましたが、ドライバーからは「普通は40005000Rするから、なぜヤンデックスGoがこの値段を示したのか分からないけど、誰もこのオーダーじゃ受けないよ」と言われました。彼はほかの客を降ろしたところだったので、流れでついでに拾ってくれたとのこと。しかも、15:0016:00台はまだトラックや自動車などの車通りがありましたが、夕飯時になったら車の台数は減りそうなので、間に合ってよかった!

 

以前訪問したフェラポントフ修道院のように、復路の時刻表がネットで調べても出てこず、現地で判明したということはかつて何度もありましたが、事前調べのバスがまったくないというのは初です。バス自体やドライバーが確保できないのだろうか?そんなわけで、レールモントフの領地は、ツアーに参加するかマイカーにするか、または現地のホテルに宿泊しないと行けない場所になっていました。


ミュージアム自体は、詩人の幼年時代に触れることができるほか、美しい自然の中にあるので散策するにも良い場所でした。結婚式の写真撮影も行われるとのこと。

移転したヴィンテージショップ「レトロ」

最近、日が短くなり、雨から雪に移り変わり、外を歩き回る気になれないので、ヴィンテージショップ巡りを再開しました。以前紹介したウォッカ工場「クリスタル」にあったヴィンテージショップ( https://kouyakun.blogspot.com/2021/03/blog-post_9...