2024年10月31日木曜日

トムスクのバスターミナルとノヴォシビルスク・トルマチョヴォ空港

セルビアに始まり中央アジアで終わった長期出張からロシアに戻って以来、最初の遠出です。週末を使ってシベリアの町、トムスクへ行ってきました。雪が降る前にシベリアへ行こうという魂胆です。

 

位置関係はこうなっています。モスクワとの時差は+4時間。日本とは-2時間です。


 

モスクワ―トムスク直行便もありますが、便数が多くてチケットも安く、選びやすいのはノヴォシビルスク行きです。ノヴォシビルスク空港からトムスクを含む周辺の州都へは直行バスが頻繁に出ています。

 

バスはトムスク鉄道駅の横にあるバスターミナルに着きます。


こちらは鉄道駅の駅舎。

バスターミナル。入口にこのようなオブジェあり。

バスターミナル内と時刻表。

トムスク・バスターミナルからの路線図。

空港行きバスはおおよそ1時間に1本あり、所要時間は5時間です。チケットはバスターミナルの切符売り場のほか、ウェブサイトで事前購入できます。要パスポート。当日の予約で十分ですが、時間帯によっては早くに完売するので、利用したい時間帯が確定している場合は早めに予約した方がいいかと思います。

https://avtovokzal-tomsk.ru/avtobus/tom/tomsk/nvs/tolmachevo-aeroport?ysclid=m2oe2mohuu789912094


バス乗り場。なんとなくですが、ヴォログダのバスターミナルに雰囲気が似ているような。鉄道駅とバスターミナルの位置関係も同じで、写真外ですが右奥に鉄道や列車が見えます。

 

途中で1度休憩をはさみ、5時間後、ノヴォシビルスク・トルマチョヴォ空港に到着しました。



空港内。S7のハブ空港なので規模も大きく、夜間でも煌々と明るいです。



最後に少しだけトムスク市内の様子をご紹介します。木造や石造りの洒落た建物が多く、街歩きの楽しいところです。ヤンデックスやグーグルマップよりも、現地で配布されている旅行者向けの無料の地図が見やすくてよかったです。以下のリンクから閲覧できます。

https://graco-nsk.ru/wp-content/uploads/f/4/9/f49dc50bdf7557409b85cb6eae4402a5.jpeg

市内は徒歩ですべてを回るにはかなり広いのですが、路面電車やバスが頻繁に通るのでこれを使うと便利。レトロなトラムが走っていました。



モスクワでは見なくなったこの型のバスがもっともよく見かけました。大型バスもときどき通ります。

ドイツ文化センター。こんなに美しいのに、センター利用者でないと入れないようでした。残念。

この付近にはいくつか美しい木造建築があります。シベリアの木材を利用して建てられており、現在でも利用されているのですが、内部が非公開のものが多かったです。

例えば、有名なのは、左奥の木に隠れている黄色い壁に赤い屋根の建物で、「火の鳥Жар-птица」と呼ばれています。私有地につき、ゲートの向こうは立ち入り禁止でした。

建築家クリャチコフ邸。

トムスク市庁舎。

市庁舎の周辺は石造建築が多かったです。

旧市街の地図。このエリアはバスがなく、坂道をひたすら歩くことに。朝の元気なうちに来るべきでした。

トムスク・クレムリン博物館。

展望台から。

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This was my first trip away since returning to Russia from a long business trip that started in Serbia and ended in Central Asia. I used the weekend to go to Tomsk, a town in Siberia. My plan was to go to Siberia before the snow started to fall.

The location is like this. The time difference with Moscow is +4 hours. It is -2 hours with Japan.


There are direct flights from Moscow to Tomsk, but there are more flights to Novosibirsk, and the tickets are cheaper, so it's easier to choose. From Novosibirsk Airport, there are frequent direct buses to the capital cities of the surrounding prefectures, including Tomsk.

The bus arrives at the bus terminal next to Tomsk Railway Station.


This is the station building of the railway station.

The bus terminal. There is a sculpture like this at the entrance.


Inside the bus terminal and the timetable.


A map of the routes from Tomsk Bus Terminal.


There is approximately one bus per hour to the airport, and the journey takes 5 hours. Tickets can be purchased at the ticket office in the bus terminal, or in advance on the website. You will need your passport. It is possible to make a reservation on the day, but depending on the time of day, the tickets may sell out early, so if you know the time you want to travel, it is better to make a reservation in advance.

https://avtovokzal-tomsk.ru/avtobus/tom/tomsk/nvs/tolmachevo-aeroport?ysclid=m2oe2mohuu789912094

The bus station. It's a bit like the bus terminal in Volgoda. The location of the train station and bus terminal is the same, and although it's not in the photo, you can see the train and tracks in the back right.


After a short break en route, we arrived at Novosibirsk Tolmachevo Airport after 5 hours.


Inside the airport. As it is the hub airport for S7, it is large in scale and brightly lit even at night.




Finally, I would like to introduce a little bit about the city of Tomsk. There are many stylish wooden and stone buildings, and it is a fun place to walk around. I found the free maps for tourists that are distributed locally to be easier to read than Yandex or Google Maps. You can view them via the following link.

https://graco-nsk.ru/wp-content/uploads/f/4/9/f49dc50bdf7557409b85cb6eae4402a5.jpeg
The city is quite large to walk around in, but there are frequent tram and bus services, so it is convenient to use these. There were retro trams running.


I saw this type of bus more often than I did in Moscow. Large buses also pass through from time to time.


The German Cultural Center. It was so beautiful, but it seemed that you couldn't go in unless you were a user of the center. What a shame.

There are several beautiful wooden buildings in the area. They were built using Siberian timber and are still in use today, but many of them are not open to the public.


For example, the famous one is the yellow-walled, red-roofed building hidden behind the trees on the left, called “Firebird Жар-птица”. It is private property, so it is off-limits beyond the gate.

The house of architect Kryachkov.


The Tomsk City Hall.


There were many stone buildings around the city hall.


Map of the old town. There were no buses in this area, so we had to walk up the slope. We should have come in the morning when we were full of energy.


The Tomsk Kremlin Museum.


From the observation deck.


2024年10月25日金曜日

2024モスクワの初雪

そういえば、挙げ忘れていました。

10月半ばだったか、の話になりますが、モスクワ市内某所。ぼたん雪からのフル降雪。初雪なのに積もりました。


2024年10月20日日曜日

地下鉄構内の軽食堂(アルバーツカヤ)

モスクワ地下鉄の水色ラインのアルバーツカヤ駅には、プラットフォームに軽食堂があります。前々から気になっていたのですが、ついに立ち寄る機会を得ました。

 

中心部から外側へ向かう地下鉄に乗り、下車してプラットフォームの最後尾へと向かうと、このような扉と看板が見えてきます。


店内には少ないですが座席もあります。

品揃えはこうです。ピロシキやスイーツ、総菜まであります。ピロシキは169R也。イートインの場合、皿に盛りつけてくれます。入口には小さな手洗い場もありました。

ソ連風のポスターあり。

味はいたって普通でしたが、この駅を利用する機会があるときは覗いてみてもいいかもしれません。


2024年10月13日日曜日

ジェッド・マロース列車

 ジェッド・マロース列車、今年はコストロマーに行かないと出ていますね。

(コストロマ・トゥデイから)

ここ数年はコストロマー行きだったのに。コストロマーの子どもが泣くぜ。


2024年10月10日木曜日

モスクワで食べられるトルクメニスタン料理

中央アジア出張前に、現地に駐在していたことのある方の情報で、トルクメニスタンにはファーストフード的存在のミートパイ「フィッチ Фитчи/Fitchi」なるものがあると知りました。しかし残念ながら滞在中に出会うことはできず。代わりにモスクワで探してみたところ、ありました。

 

フィッチ・ハウス Фитчи Хаус/Fitchi house

МКАД, 41-й километр, 4, стр. 25/MKAD, 41-th km, 4c25


それにしてもMKADの向こう側と、かなり遠いです。どうやって行けるのか調べると、近くに新たに地下鉄駅ができていました。


早速行ってみました。地下鉄チュッチェフスカヤの内装。最近オープンする駅はこのようなモノクロデザインがベースなのですかねえ。


地上に出ると、道路の対岸にこのように小道が続いています。


ゲートをくぐると、このような鮮やかな緑色の建物が何列も建ち並んでいます。


右手に折れて少し進むと、食堂が入った棟が出てきます。緑色の看板に「フィッチФитчи」とありました。


店舗内。テイクアウトや配達を頼む人が多いのか、席数は少ないです。


ガラスケースに入っているパン類のほか、ドグラマやラグマン。シュルパなどのスープ類も注文できます。


パン類は、フィッチやサムサ数種類がありました。フィッチは1120R

下の写真はヤンデックスより引用しました。この平らなパイがフィッチ。


テイクアウトして食べたのですが、手のひらサイズの平らなパイで、中身は牛肉と玉ねぎで薄塩味。小麦粉生地はパンに近く、素朴な優しい味でした。アツアツのうちに食べるのがお勧めです。2つ買いましたが、脂っこくないせいかぺろりと食べられました。もっと買っておけばよかった。

 

モスクワ中心部にもトルクメニスタン料理のレストランがあります。その名も「アシハバードАшхабад/Ashgabat」。

проспект Мира, 62с1/Mira Avenue, 62с1


こちらはヤンデックスのメニュー表より。フィッチは羊肉と牛肉の2種類があり、いずれも600R


僕はまだ行けていないのですが、チュッチェフスカヤより近いのでいいですね。他方、なかなか強気の値段ではあります。フィッチだけでなく、ほかにもトルクメニスタン料理各種がそろっているので、モスクワにいながら同国の料理を試すにはここ一択です。

 

素朴な味付けで、小麦粉や牛肉、玉ねぎ、塩などどこにでもある材料でできるのに、なぜこんなに作る店が少ないのか、残念です。サムサはどこでも売っているので、もっと近くにこれを作るパン屋ができないものか。

2024年10月7日月曜日

中央アジアで食べたもの

中央アジア出張の落ち穂拾い記事です。

出張前に同僚から、現地では飲食物に気を付けるよう注意を受けました。曰く、どんなに気を付けていても毎度腹を下すのだと。かつて3月に行ったときは腹回りのトラブルには見舞われませんでしたが、今回は季節的なこともあり、胃腸薬のほかに多少の食料も持参することにしました。そんなわけで、毎食現地のレストランに通わなかったのですが、仕事の合間に駆け込んで食べた料理を数少ないながら紹介します。


これはサマルカンドで昼食に食べたマスタヴァ(Мастава/Mastava)と緑茶。これにパンがつきました。

これもサマルカンドにて。夕食を食べ損ねて、まだ明かりのついていた名もなき食堂に駆け込んで、あるものを出してもらいました。ハリサ(Халиса/ Khalisa)という、肉と小麦を混ぜたペースト状の料理です。かなりもったりとして粘度が高く、元の肉の味が分かるほどの薄味だったので、塩を足しながらパンと食べました。見た目以上に腹に溜まりました。


ドゥシャンベにて。宿の裏手にある、夜遅くでも営業していたチャイハナに駆け込んで食べたラグマン。写真だと見切れていますが、これにもパンがついていてかなりボリュームがありました。これで25ソモニ。偶然入った店でしたが、おいしかったです。




ドゥシャンベのタジキスタン国立博物館(Осорхонаи миллии точикистонНациональный музей Таджикистана/ National Museum of Tajikistan)の食堂にて。この日のスープはマスタヴァで、パンとコンポートをつけて23ソモニ。思えば、メインディッシュも頼めばよかったです。中央アジアならではというよりは、衣をつけて焼いた魚やキエフ風カツレツなど、旧ソ連の食堂の定番メニューが揃っていました。


国立博物館は広い公園や幹線道路に隣接していて、すぐに入れるカフェやレストランが付近にないので、見終わってすぐ食事できるのはここくらいでもあります。機会がある方はどうぞ。

 

飛んで、ブハラへ。


プロフ・ハウスにて。ブハラでプロフと言えばここという有名店ですが、席数も多いので入りやすいです。昼しか営業していないので、開店と同時に駆け込みました。

メニューはこちら。料金は頻繁に改定されているようです。これは20249月現在。


プロフが出てくるまで、卓上に置かれていたこの砂糖菓子をつまんでいたのですが、暑かったせいか妙に旨く感じられ、お茶と一緒にいくつも食べてしまいました。


こちらはオシ。代理店で教えてもらった、ラグマンがおいしいという「アリ・マンスルАль-Мансур」という店で食べました。


入口が分からずうろうろしていると、後ろから来た人々が立て続けに入っていく店があったのでついて行ったところ、それがここでした。ウイグル式ラグマンがイチオシのようで、全員大盛りのラグマンを注文していました。テイクアウトする客も多数。ここのラグマンはトマト味に加えて複雑な出汁の味がして、ほかにない味でした。また行きたい。


最後はガンファンГанфан。米にラグマンの具や汁をかけたものです。カレーのように見えますが、辛くありませんし、胃もたれせずに食べられました。ラグマンのスープは米にも合いますね。

 

幸いにも腹を壊さずにモスクワに帰還できました。ありがたや。

ロシア出入国時の(日本人)指紋採取の開始

大使館より連絡が入りました。 __________ 日本人を含む外国人がロシアに入国及び出国する際の審査において 、 指紋等の個人生体識別情報を採取する措置がモスクワに所在する空 港にて12月1日より先行開始されます。 空港でのロシア入国及び出国手続きの際にはご留意ください。 1...