昨年の春先の話ですが、コロナ禍の前にモスクワ博物館で小規模生産者が集う食材マーケットが開催されました。コーカサス地方の燻製チーズやロシア製蜂蜜など、魚の燻製やジビエなど国産の食材に混ざって、「イタリアの生ハム」の原木や「フランスのチーズ」も並んでいたのです。しかし、ロシアはEUから制裁を受けているので食品は禁輸中のはず。本当にイタリアやフランス産なのか、知らなかっただけで裏の輸入ルートがあるのかも…などと思いながらよくよく話を聞いてみると、イタリアやフランスの製造技術を利用してロシア国内で製造しているとのこと。やや看板に偽りあり?ともかく、味見させてもらいましたが、チーズも生ハムもうまかった。
この時は適当に気に入ったものを買って帰ったのですが、その後モスクワ全体で外出禁止になり、マーケットのようなイベントも中止になり、この先どこでこのとき出会った食材を入手したらいいものか途方に暮れていました。中でもИтальянец в России(ロシアのイタリア人)というメーカーの小瓶に入ったパテがなかなかおいしかったので、メーカーに問い合わせたところ、通販のほかに以下の実店舗で購入可能と分かりました。
ドン・ジュリオ Don Giulio
所在地:ул. Покровка 27, стр.1 (Pokrovka 27-1)
地下鉄クルスカヤКурскаяから徒歩12分、地下鉄キタイ・ゴロドКитай-городから徒歩18分、地下鉄クラスヌィエ・ヴォロータКрасные воротаから徒歩20分
営業時間:12:00-22:00
看板下の入り口のドアを開けると、右手がカフェ、左手が食料品コーナーになっています。まずは左へ。
チーズ、生ハムやサラミがかなり種類豊富にあります。それ以外にオリーブオイルやトマトソース、ジャムなどの瓶詰、オイル漬ドライトマトやオリーブなどの量り売りの総菜も。冷凍庫にはジェラートまでありました。
探していたパテ。これはカモで1個280R。スーパーに行けばもっと安くて大きなサイズのいろいろなパテを売っているのですが、何が何でもこれを食べたかったので、本日はこれを頂きます。
隣のカフェも覗いてみました。
食事メニューもありましたが、この日はテイクアウトのみチェック。狭いのと、席数がかなり少ないこともあってか、お客さんは1人だけでした。
ケーキやスイーツ、パンはこちらで買えます。
写真中央にある箱入りのトリュフは、自分で選んで箱詰めしてもらえます。折しも年末が近づいているので、年末年始に周りのお世話になっている人たちに配るちょっとしたプレゼントに適当でした。1個65R前後です。箱は小が4個入り、大が16個入り。
実は昼食を食べ損ねていたので、お使い物のチョコレートのほかに、レモンケーキを買って帰りました。期待を裏切らないおいしさでした。いつか料理も食べてみたいものです。