昨年は細密画の町パレフПалех/Palekh へ行きましたが、その第二弾です。細密画シリーズ第二弾と言うことで。
ウラジーミル州にはパレフのほか、ムスチョラМстёра/MsteraやホルイХолуй/Kholuyという町でも細密画が描かれています。パレフより規模は小さいですが、今回はムスチョラの博物館を目指します。
しかし、パレフも遠かったですが、ムスチョラも行きにくかった。ムスチョラへはヴャズニキВязники/Vyaznikiという町からしかバスが出ていません。モスクワからだと、列車、バスともニジニ・ノヴゴロドへ行く途中ヴャズニキで停車するので、ここでムスチョラ行きのバスに乗り換えることになります。または、ウラジーミル-ヴャズニキもバスがあるので、乗り換え回数が増えますがそういうルートも利用できます。
ヴャズニキは鉄道駅とバスターミナルがだいぶ離れています。ローカスバスで45分ほど。
それを鑑みると、行きはバスにした方が同一ターミナル内での乗り換えなので時間のロスが少なくて済みそうです。その代わり、朝は早いですが。
地下鉄ショルコフスカヤ駅にある中央バスターミナルから、7:00発のバスに乗車してヴャズニキを目指します。パスポートの提示が必要です。チケットは700R+保険が40Rでした。20人乗りのミニバンで出発です。途中で1度トイレ休憩(15R)がありました。
時刻表ではヴャズニキには11:40着でしたが、実際には11:20くらいには到着しました。下車したところにはバス停留所しかなく、時刻表掲示すらなかったので、途方にくれていたのですが、道行くご老体がターミナルの場所を教えてくれました。
進行方向に少し歩くと、右手に白い建物が出てきます。これがバスターミナルです。
ここから出発するバスの時刻表はこちらです。11:45ムスチョラ行き(スタンキСтанки経由)に乗車。切符売り場でチケットを確保します。79R、パスポートは不要でした。カード払いの端末は見当たらず!
スタンキ経由だとこんなルート。
ムスチョラには同名の鉄道駅もあるのですが、そこ経由のバス路線もあります。このルートの方が所要時間は長くなります。
どちらのルートも、ムスチョラの中心にあるレーニン広場に到着します。広場は児童公園ほどの広さしかありません。バス停は、バスの絵のついた標識はありますが、時刻表はありませんでした。僕は博物館で帰りのバスの時間を教えてもらったのですが、皆さんどこで調べているんだろう。
ヴャズニキ―ムスチョラ(スタンキ経由)のバス。往復とも同じ車・ドライバーでした。
ムスチョラの町はパレフよりさらに小さく、しかも観光シーズンも始まっていなかったせいか、ご飯を食べられるところもありませんでした。唯一と思われるカフェにあったのはピロシキとお茶のみ。ですが、唯一開いていた博物館の常設展は見応えがありました。細密画のほか、刺繍や金属細工などの地元の工芸品が紹介されています。展示は撮影できなかったので、せめてOKをもらえた館内のドアの写真をば。
ムスチョラの特徴は風景画や自然描写が美しいことだそうです。これは某所で撮影させてもらったムスチョラの箱。
パルプ材(*)で箱本体を形成し、下地の黒い塗料を塗った上に絵を描き入れます。テンペラで二重、三重、四重と重ね塗りすることで絵に奥行きが生まれます。筆は極細のラインを描けるようにイタチの毛を使うのですが、中心に1本、その周りに3本、さらにその周りに7本と並べて作ります。オーナメント模様は金で、つやを出すために仕上げに磨きを入れます。安いお土産品だと金ではなく銅を使っているんだとか。良い材料を使い腕のいい職人が作る作品は、絵の奥行き感、描かれる人物の躍動感、絵の中の空気感が見る側に伝わってきますし、金のオーナメントが燃え立つ輝き方をします。
ウラジーミル州にはパレフのほか、ムスチョラМстёра/MsteraやホルイХолуй/Kholuyという町でも細密画が描かれています。パレフより規模は小さいですが、今回はムスチョラの博物館を目指します。
しかし、パレフも遠かったですが、ムスチョラも行きにくかった。ムスチョラへはヴャズニキВязники/Vyaznikiという町からしかバスが出ていません。モスクワからだと、列車、バスともニジニ・ノヴゴロドへ行く途中ヴャズニキで停車するので、ここでムスチョラ行きのバスに乗り換えることになります。または、ウラジーミル-ヴャズニキもバスがあるので、乗り換え回数が増えますがそういうルートも利用できます。
ヴャズニキは鉄道駅とバスターミナルがだいぶ離れています。ローカスバスで45分ほど。
それを鑑みると、行きはバスにした方が同一ターミナル内での乗り換えなので時間のロスが少なくて済みそうです。その代わり、朝は早いですが。
地下鉄ショルコフスカヤ駅にある中央バスターミナルから、7:00発のバスに乗車してヴャズニキを目指します。パスポートの提示が必要です。チケットは700R+保険が40Rでした。20人乗りのミニバンで出発です。途中で1度トイレ休憩(15R)がありました。
時刻表ではヴャズニキには11:40着でしたが、実際には11:20くらいには到着しました。下車したところにはバス停留所しかなく、時刻表掲示すらなかったので、途方にくれていたのですが、道行くご老体がターミナルの場所を教えてくれました。
進行方向に少し歩くと、右手に白い建物が出てきます。これがバスターミナルです。
ここから出発するバスの時刻表はこちらです。11:45ムスチョラ行き(スタンキСтанки経由)に乗車。切符売り場でチケットを確保します。79R、パスポートは不要でした。カード払いの端末は見当たらず!
スタンキ経由だとこんなルート。
ムスチョラには同名の鉄道駅もあるのですが、そこ経由のバス路線もあります。このルートの方が所要時間は長くなります。
どちらのルートも、ムスチョラの中心にあるレーニン広場に到着します。広場は児童公園ほどの広さしかありません。バス停は、バスの絵のついた標識はありますが、時刻表はありませんでした。僕は博物館で帰りのバスの時間を教えてもらったのですが、皆さんどこで調べているんだろう。
ヴャズニキ―ムスチョラ(スタンキ経由)のバス。往復とも同じ車・ドライバーでした。
ムスチョラの町はパレフよりさらに小さく、しかも観光シーズンも始まっていなかったせいか、ご飯を食べられるところもありませんでした。唯一と思われるカフェにあったのはピロシキとお茶のみ。ですが、唯一開いていた博物館の常設展は見応えがありました。細密画のほか、刺繍や金属細工などの地元の工芸品が紹介されています。展示は撮影できなかったので、せめてOKをもらえた館内のドアの写真をば。
ムスチョラの特徴は風景画や自然描写が美しいことだそうです。これは某所で撮影させてもらったムスチョラの箱。
パルプ材(*)で箱本体を形成し、下地の黒い塗料を塗った上に絵を描き入れます。テンペラで二重、三重、四重と重ね塗りすることで絵に奥行きが生まれます。筆は極細のラインを描けるようにイタチの毛を使うのですが、中心に1本、その周りに3本、さらにその周りに7本と並べて作ります。オーナメント模様は金で、つやを出すために仕上げに磨きを入れます。安いお土産品だと金ではなく銅を使っているんだとか。良い材料を使い腕のいい職人が作る作品は、絵の奥行き感、描かれる人物の躍動感、絵の中の空気感が見る側に伝わってきますし、金のオーナメントが燃え立つ輝き方をします。
*ボール紙のようなざらざらの1ミリ厚くらいのパルプ材を重ねてプレスし、さらにオイルを浸して乾燥させることで、合板のようになります。
隣にあったムスチョラ神現修道院Богоявленский мстёрский монастырьにも立ち寄りました。イコンの制作で細密画の技術が育った場所なので、今でもイコンを描く職人がいます。そのためか、教会の中は新しいイコンがたくさん架けられていました。
帰りのバスは15:20発。ヴャズニキへは16:00少し前に到着しました。
さて、帰り道はいくつかルートがあります。
一つ目はヴャズニキの鉄道駅へ移動して19:14発22:10着のラストチカでモスクワへ。しかし、ロシア鉄道のHPを見る限りこの日は残席数がほとんどないうえに、3000R近くまでずいぶん値上がりしています。出発時間までの待ち時間もだいぶ発生します。
ムスチョラの博物館で聞いてみたところでは、ヴャズニキからウラジーミルに出て乗り換え、モスクワへ行くのがいいとのことでした。
◎ヴャズニキ→ウラジーミル(バス, 390R)
16:00
17:25(水木金以外)
18:10(金・日)
◎ウラジーミル→モスクワ(バス 515R、近郊列車 525R、長距離列車 値段は等級による)
これより遅い時間だと長距離列車が22:17まであります。
ヴャズニキで下車するなりバスターミナルのチケット売り場に駆け込み、16:00のウラジーミル行きを購入しました(390R)。間に合ってよかった。車体はミニバスですが、残席には余裕がありました。このルートは購入時にパスポート提示が必須です。
ウラジーミルに到着したのは17:30くらいでした。さすが、この駅は利用客が多く栄えています。早速チケットを確保。バス続きだったので、最後は近郊列車にしました。18:22発21:59着で525R。カード払い可で、パスポートの提示は不要でした。
チケット売り場が混雑していて時間を食ったため、店で食事する時間はありませんでしたが、食料を調達することはできました。ピロシキ、プリャニク、コーヒースタンドのほか、ロシアのホットドッグのファーストフード店「スタードッグスСтардогс」が駅舎内にあります。
それにしても、これだけ固いシートに座っている時間が長いと、腰や肩が痛む・・・
(モスクワ・クルスク駅に到着)
細密画シリーズ① パレフ訪問はこちら。
隣にあったムスチョラ神現修道院Богоявленский мстёрский монастырьにも立ち寄りました。イコンの制作で細密画の技術が育った場所なので、今でもイコンを描く職人がいます。そのためか、教会の中は新しいイコンがたくさん架けられていました。
帰りのバスは15:20発。ヴャズニキへは16:00少し前に到着しました。
さて、帰り道はいくつかルートがあります。
一つ目はヴャズニキの鉄道駅へ移動して19:14発22:10着のラストチカでモスクワへ。しかし、ロシア鉄道のHPを見る限りこの日は残席数がほとんどないうえに、3000R近くまでずいぶん値上がりしています。出発時間までの待ち時間もだいぶ発生します。
ムスチョラの博物館で聞いてみたところでは、ヴャズニキからウラジーミルに出て乗り換え、モスクワへ行くのがいいとのことでした。
◎ヴャズニキ→ウラジーミル(バス, 390R)
16:00
17:25(水木金以外)
18:10(金・日)
◎ウラジーミル→モスクワ(バス 515R、近郊列車 525R、長距離列車 値段は等級による)
これより遅い時間だと長距離列車が22:17まであります。
ヴャズニキで下車するなりバスターミナルのチケット売り場に駆け込み、16:00のウラジーミル行きを購入しました(390R)。間に合ってよかった。車体はミニバスですが、残席には余裕がありました。このルートは購入時にパスポート提示が必須です。
ウラジーミルに到着したのは17:30くらいでした。さすが、この駅は利用客が多く栄えています。早速チケットを確保。バス続きだったので、最後は近郊列車にしました。18:22発21:59着で525R。カード払い可で、パスポートの提示は不要でした。
チケット売り場が混雑していて時間を食ったため、店で食事する時間はありませんでしたが、食料を調達することはできました。ピロシキ、プリャニク、コーヒースタンドのほか、ロシアのホットドッグのファーストフード店「スタードッグスСтардогс」が駅舎内にあります。
それにしても、これだけ固いシートに座っている時間が長いと、腰や肩が痛む・・・
(モスクワ・クルスク駅に到着)
細密画シリーズ① パレフ訪問はこちら。