リペツク州に、エレツЕлец/Eletsという町があります。年代記によると1146年に記録されている古都です。モスクワが年代記に登場するのが1147年なので、1年違い。こちら(https://elets-adm.ru/elets/history/)によると、10~12世紀にロシアの土地の警備と防衛のために建設された一連の要塞都市のひとつとして生まれたとのこと。
州都のリペツクが建設されたのは1703年なので、エレツの方がずっと古いですし、古い町並みも残されています。
エレツ市内地図。見所は中心部に固まっています。この町にはバスターミナルが2つあり、一つは鉄道駅から徒歩6分の位置に隣接しています。中心部や第2ターミナルに行くにはバスやタクシーを利用することになります。
エレツ鉄道駅。ここから第1バスターミナルに向かいます。
ここでヤンデックス地図を確認しようとしたのですが、モバイルネットワークが不調で検索できず。取り急ぎオフライン地図を頼りに行動するしかありません。
駅の裏の通りに出てもそれらしき建物が見えず、左手にしばらく歩いていると、見えてきました。この三角屋根の小さな建物がバスターミナルです。
時刻表。
切符売り場で先にバスのチケットを確保しようとしたのですが、僕の乗りたかった時間帯のバスはこの日は出ないとのこと。ほかにも臨時運航中止の便があり、これは早々に確認しておいてよかった。しかし、どうしたものか。
係員によると、僕の乗りたかった時間帯に一番近いバスが第2バスターミナルから出発するとのこと。ここでは購入できないので、早めに第2ターミナルに移動して買っておいた方がよさそう。
さて、中心部に向かいます。第1バスターミナルと鉄道駅の間にあるバス停から1番バスで中心部まで行けます。ところが、このバスも時刻表通りには来ず。30~40分待ってやっと乗れました。満員御礼。
公園が見えてきました。この辺で下車。
その対面には救世主昇天大聖堂 Кафедральный собор Вознесения Господня/The Cathedral of the Ascension。
某所にあった観光者向けの地図。大雑把なオフラインの地図しか手元になかったので、分かりやすくてありがたや。
ミール通り。歩行者天国になっています。
この町、よく見ると通りの名前が現在のものと古いもの、2種類掲示されているのですよ。例えばこの写真の場所は、現在はオクチャブリスカヤ通りですが、以前はソボルナヤ通りでした。
ノーベル文学賞作家のイワン・ブーニンさん。
せっかくなので、手工芸博物館に入ってみました。
この地では19世紀以来、レース編みが名物です。
スタッフの方が実演してくれました。何本もある木の棒状の糸巻きを交差させて網目を作り、下絵のようにレースを編んでいきます。何度見せてもらっても、どの糸がどう絡まって形成されていくかうまく理解できないのですが、鮮やかな手さばきに圧倒されました。
そろそろ第2バスターミナルに移動します。中心部からは所要時間30分ほど。この時もモバイルネットワークが使えず、ミュージアムでバス停やバスの番号を教えてもらいました。地方都市だからか、どなたも主要な路線を暗記しているようです。おかげさまで助かりました。でないと街中で途方に暮れていたでしょう。
この建物が第2バスターミナル。半分は待合スペースでした。
近郊の路線図。
このバスターミナルからの都市間バス時刻表。
この時刻表には、エレツ→リペツクが記載されていません。窓口で確認したところ、別の町からさらに遠くまで行くバスに途中で乗り、途中で降りることになるのだそう。そして出発時刻40分前に構内放送があり、このチケットが販売開始になりました。350R。バスは満席でした。最近はネット購入できるチケットが多いのですが、これは難しそうなので、早めに来ておいてよかった。
リペツクまでは1時間半ほどの道のりです。ちょっと一休み。
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