ヤクーツクに来た初日のこと。この町は日本と同じ時間帯で、モスクワとは6時間の時差があります。夕方のフライトでモスクワを出発すると、ヤクーツクに朝に到着しています。つまりほぼ不眠不休で仕事に突入したわけです。さすがにこの日は早めに休むことに。
簡単な食料とビールでも買おうと、支店からホテルに向かう途中、スーパーマーケットに入店したのですが、水やジュース、エナジードリンクはあるのに、アルコール飲料コーナーがありません。かつてこの地を訪問した先達も書いていましたが、本当でした。
諦めきれないこうや氏。近くに酒屋があったので、こちらに行ってみたところ、そこにはずらりと酒瓶が置いてありました。冷蔵庫にはビール、商品棚にはワイン、ウォッカなどなど。営業時間は14:00~20:00とずいぶん短いです。とりあえずビールを確保。
せっかくなので、現地で製造されている酒類があればと店員氏に尋ねてみました。すると、地元の酒造は2025年9月に閉業したので、もうほかの地域から取り寄せている酒しか販売していないとのこと。
かつては、一年中溶けない氷河、ブルース(ヤクート語 Булуус/ロシア語 Булус/Bulus)の水で作ったウォッカを作っていたはず。店員氏曰く、その工場はウォッカや薬草酒などを製造していたけれど、閉業したので、同店では年末前に売り切れてしまい在庫はもうないけれど、もしかするとどこか他所の酒屋では売れ残っているかもしれないとのこと。また同工場は一部のブランド名をベラルーシの工場に売却したので、ボトルの生産地表示を確認した方がいいと教えてくれました。
2026年3月時点では、レミクス(Ремикс/Remiks)というチェーンの酒屋でサイサルィСайсары/Saysaryを発見できました。サハ共和国製との記載あり。もう一つのウォッカ、ポドリョドカ(Подлёдка/Podledka)は、サハ共和国の工場の注文でカルーガ工場にて製造となっていました。要注意。
この写真だと、上から2段目にずらりと並んでいるのがポドリョドカ、3段目の右から3種類目、白地に緑色のラベルの瓶がサイサルィ。中心部から少し離れた店舗にあたるのがいいとのこと。
ところで、支店のスタッフに、ビール1本買うのに苦労した、販売時間が20:00までとは短すぎると話したところ、地元ヤクート人である彼らはニヤリ。聞けば、彼らは「トーチカ」と呼ばれる店に行けば、時間外でも酒を購入できるのだとのこと。さすが、抜け道があったか。でも地元の人間にしか売ってくれませんし、顔見知りでなければダメなようです。外国人のこうやくんが行っても、売ってはもらえないと言われてしまいました。
レストランなら20:00過ぎでもアルコール飲料を提供していますし、バーで生ビールをペットボトルに詰めてテイクアウトすることはできるようです。よそ者に利用可能なのは酒屋とこの辺りでしょう。
しかし、サハ共和国は金やダイヤモンド採掘といった資源が豊富で、景気が良く、給与水準も高い地域なのですが、地元酒造が操業停止になるとはどういう事情だったのか。今の国内経済状況に関わってのことなのか、どうなんだろう。