2016年8月15日月曜日

ウクライナからロシアへ(キエフからモスクワへ鉄道で移動)。ウクライナ号で

 支店長の命令で、キエフからモスクワに復帰しました。まあ単純に汽車一本で戻っただけなので書くべきことはあまりないのですが、もしかすると誰かの役に立つかもしれませんので念のため書いておきます。チケットの購入までの過程については半月前くらいに書きましたのでそちらをご参照ください。

 当分お別れ、さらばキエフКиїв-Пасажирський駅。この駅はほんと、風格があって良い。ウクライナ号の発車は20時35分でした。一時間前に駅に到着したのですが、列車は既に12番線に入線していました。ただ、乗車するにはちょっと早いと思い、待合室で待機。メインの入り口近辺の待合室はいつも混み合っているので、もう一方の入り口(ケンタッキーのある側)の三階の待合室で待機です。前線に向かう軍人さんたちもここで待機していました。



 発車10分前にホームに降り、自分の車両を目指して移動です。男性の車掌さんだったのですが、久々に切れのあるロシア語を話す人でした。乗車時に出国審査と入国審査の場所を念のために聞くと、コノトプКонотопとブリャンスクБрянскとのこと。時刻表によるとブリャンスクは停車しないことになっていますから、客を乗り降りさせない業務停車の形を取るようです。尚この日は満室御礼状態でした。ただ、僕の寝床の場所は車掌室側の隅のプラツカルトだったので、線路と平行する寝台部分が荷物置き場になっており、4人で一区画を占めることが出来ました。他の区画は6人で一区画ですが。
 それから、外国人がロシアに入る場合には入国カード(ミグラツィオンナヤ・カルタ)が必要です。車掌が配りましたので、隣のウクライナのおばちゃんと一緒に書き入れておきます。揺れるのでなかなか書きにくかった(上段の母娘はロシア人なのでこれは不要)。



 23時過ぎにコノトプに到着。到着直後にチェルニヒウЧернигівから来た三両をまず増結します。その後にウクライナの出国審査です。係官が乗り込んできます。一応寝台の下もあけて、荷物の確認が行われました。といっても鞄の中のチェックはなし。パスポート・コントロールも、全く質問なしで比較的早くすみました。



 その後、早朝三時前くらいにブリャンスクに到着です。眠すぎて写真を撮れませんでした。コノトプと同じく、まず車掌が全員に声をかけます。その後まずいらしたのが麻薬探査犬。「犬が入ります」みたいな声が聞こえた後、そこそこ大きい犬が車内に入り、乗客の鞄のにおいをかぎます。実は僕はキエフ駅で朝食用にベリャシとサシスキのパンを買っていたのですがそのにおいが強烈で、犬が反応するのではないかとびくびくしていたのですが、それは杞憂に終わりました。次いで女性の審査官が到着。手に収まるブラックライト付きの拡大鏡で僕のビザは入念にチェックされました。ただ質問はなし。流石にこの時間はものすごく眠くて、スタンプが捺されるとすぐに寝落ちしました。


 朝、気がつくとオブニンスクОбнинскあたりでした。 



 その後小一時間ほどでモスクワ・キエフ(キエフスキー)Москва-Киевский駅に到着です。行きと異なり、屋根付きホームに停車です。17両編成です。



 三か月ぶりに戻ってくると、バス停などの電光掲示板が増えていたり、バスやマルシルートカが青に塗られていたりと、思っていたよりも変わっていました。また、メトロのチケット購入でVISAカードが使えるようになっていました(これはありがたかった)。それから街角の物売りおばちゃんたちや怪しげなキオスクが一掃されていました。何があったのだろう・・・


 明日からまた仕事です。上司にお土産を渡さないと。(2016.8.14)

*ウクライナからロシア入り(スムィからバスでクルスクへ)した事例はこちら
(Briansk, Chernigiv, kievskii, Konotop, Kyiv, Moskva, Obninsk, )

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