2025年8月25日月曜日

レフ・トルストイ最期の地への旅(リペツク州)その2

レフ・トルストイ駅行きは7番プラットフォームから出発します。チケットは券売所で購入し、要パスポート。292Rで、座席指定制でした。

乗客はかなり多く、ほぼ満席でした。ここから1時間40分。

レフ・トルストイ駅前のバスターミナルに到着。


この駅発着のバスの時刻表。



先に文化教育センターКультурно-образовательный центрというところでチケットを購入します。このセンター内にも展示室があり、レプリカが多いものの、トルストイが作った学校やそこで学んだ人々のエピソードが紹介されています。


それから、線路に向かって進んでいくと、赤い小屋が左手に見えてきます。





ここが、体調を崩したトルストイ翁の面倒を見たオゾーリン駅長の家です。今ではメモリアルミュージアムになっています。

トルストイの服。

そして最後。駅舎は職員がいるときなら入れるとのこと。



恐る恐る扉を押すと、開いていました。職員らしきおっちゃんが出てきて、中のホールのカギを開けて、明かりをつけてくれました。ありがたや。


昔の駅で使われていた電話や照明などが展示されていました。


駅舎の裏には、トルストイの死亡時刻を示した時計があります。



おっちゃんが、「機関車を見て行きなさい」と声をかけてくれました。

病気になったトルストイが乗ったのと同じシリーズの機関車だとのこと。


さて、帰りのバスの時刻が迫ってきました。バスターミナルに戻ると、路上にバスがスタンバイしていました。ここでは運転手に直接支払います。帰りは乗客が少なく、自由席です。

 

バスターミナルから鉄道駅に移動して、モスクワへ戻ります。


リペツク鉄道駅構内。土産のキオスクは閉まっていましたが、軽食は購入可能でした。

 

列車はモスクワ・パヴェレツキー駅に到着しました。明日からまた仕事。

2025年8月21日木曜日

トルコ・アゼルバイジャン線の建設

アルメニアを北から迂回して、グルジア経由でバクーとトルコをむすぶ鉄道の建設が進んでいますが、⇒https://www.railjournal.com/infrastructure/new-line-between-turkey-and-azerbaijan-underway/

南回りルートも明日、発表されるとのこと。イスタンブールからバクーまで鉄道で行けるようになるといいですねえ。minval politikaより。

しかしまあ、アルメニアは蚊帳の外。

 

レフ・トルストイ最期の地への旅(リペツク州)1(リペツクまで)

モスクワの南、リペツク州に、文豪レフ・トルストイが最期を迎えた場所があります。とある天気のいい週末に行ってきました。


 




こちらが拡大図。リペツクЛипецк/Lipetskとレフ・トルストイ駅Станция Лев Толстой/Station Lev Tolstoyの位置関係はこうなっています。

モスクワから直接行く公共交通手段はないので、リペツク、或いは近く(地図上真ん中上部)のダンコフДанков/Dankov、左下のエレツЕлец/Yeletsなどからバスでアクセスすることになります。


バスの本数が多いのはリペツクからのバスで、14本出ています。




距離的に近いのはダンコフです。モスクワからリペツク行き夜行バスに乗るとダンコフで降りられるので、ここを散策してからレフ・トルストイ駅に向かうことが可能。




また自動車で30分ほどの距離なので、タクシーでもそこまで高額ではなく済むでしょう。

 

エレツからだと、11本。乗り継ぎして移動する方法もありますが、それだと4時間半以上かかるため使いにくい。





そういうわけで、リペツクのバスターミナルに到着。鉄道駅や中心部からはだいぶ離れています。


近郊行のバス時刻表。旅のはじまりっす。拡大してご覧下さい。次回に続く。



2025年8月15日金曜日

ヨシカル・オラとチェボクサルィ(マリ・エル共和国、チュヴァシ共和国)への旅(その2)

バスだと1541、トロリーバス14、マルシュルートカ77э44など、多数あります。所要時間は約30分。



ところで、ここチュヴァシ共和国ではロシア語のほかにチュヴァシ語も使用されているのですが、公共交通機関の中のアナウンスが2言語だったのはいいですね、こういうの。ちなみにマリ・エル共和国のヨシカル・オラではロシア語のみでした。





チュヴァシ共和国の暮らしや民族衣装が紹介されています。

この町の見どころはこの川の周りに集中しています。ヨシカル・オラほどコンパクトではありませんが、徒歩で回るのが手っ取り早いです。ナショナル・ミュージアムはチュヴァシ・ドラマ劇場Чувашский драмтеатрの隣。橋を渡ると公園になっていて、散歩したり、路上ライブをやっていたりと、市民の憩いの場になっています。


橋を渡って一周します。




ところで、路上ライブで「私の祖国ロシア」的な歌詞の曲を歌っていた方がいたのですが、この情勢でこの歌詞をこの共和国で聞くと、どんな意図があるんだろうと考えてしまいますね。


こんなところに「12の椅子」のオスタップ・ヴェンデル。ちょくちょく、ロシア国内各所で見かけますな。


ところで、すでにいい時間なのですが、この日はなかなか食事にありつけず。

地方都市あるあるですが、土日の昼夜は町中のレストランは結婚式のバンケットで埋め尽くされていたのですよ。町中の適当な店に入ると、一見席があるように見えて、すべて断られてしまいました。最終的に、劇場裏にあるビール博物館の警備員のおっちゃんに泣きついたところ、「あそこなら大丈夫だろう」という一軒を教えてもらいました。

 

ロドニクРодник/Rodnik


行ってみたところ、地下にあるスタローヴァヤでした。時間が時間だったので選べるものは限られていましたが、チュヴァシの郷土料理が食べたいと尋ねたところ、カカイ・シュルペКакай-шурпе/Kakay-shurpeというスープを勧められました。臓物を煮込んだ塩味のスープですが、臭みは一切なく旨し。これはもう一度食べたい。あとは帰りの列車用のピロシキを買い込んで、再び鉄道駅へ。


駅のプラットフォームには、シュパシカルШупашкар/Shupashkarの文字が煌々と光っていました。チュヴァシ語だと、「チェボクサルィ」のことを「シュパシカル」と呼びます。


日中の暑さと、歩き疲れとで、車内では爆睡でした。

翌日モスクワ着。今日も暑くなりそうです。


 

2025年8月4日月曜日

ヨシカル・オラとチェボクサルィ(マリ・エル共和国、チュヴァシ共和国)への旅(その1)

 カザンとニジニ・ノヴゴロドの間に、ヨシカル・オラЙошкар-Ола/Yoshkar-OlaとチェボクサルィЧебоксары/Cheboksaryという町があります。前者はマリ・エル共和国、後者はチュヴァシ共和国の首都です。丸1日あれば2都市を回れるので、ある日決行しました。

 ルートを調べてみると、モスクワチェボクサルィは往復とも多数のバスがありますし、列車、飛行機も利用可能。チェボクサルィ-ヨシカル・オラ間もバスが多数あります。一番本数が少ないのはモスクワヨシカル・オラなので、まずはここを目指し、あとは適当な時間に移動することにします。


モスクワからヨシカル・オラの足はこの辺。仕事帰りに向かうとすると、21:00発のバスがいいですね。



ところでこのバス、ターミナルに行ってみたら、2階建てでした。写真がなくてすみません。この2階建てバスでチェボクサルィまで行き、そこでマルシルートカに乗り換えてヨシカル・オラに向かいました。チェボクサルィで下車するとこのバスは去ってしまうのですが、同じ2階建てバスの乗客の中に少ないながらヨシカル・オラまで行く人がいたので、次のマルシルートカもほどなくやってきて無事乗り換えることができました。

 

僕が利用した時は、ヨシカル・オラ市内の到着場所は鉄道駅前でした。この町の大きなバスターミナルはまったく別の場所にあり、チェボクサルィ行きのバスの多くはそこから発着なので、乗降場所にはご注意を。



この町の見どころは、クレムリンと表示した位置に固まっています。しばらく新しく作られた、きれいな建物が立ち並ぶ一帯があり、そこが名所になっています。インスタ映えするのでここ数年のロシア国内旅行のお勧めに出てくるのですが、歴史的建造物ではありません。ご注意ください。



この日は午前中から日差しが強く、かなりの暑さでした。


確か、この一帯に博物館もあったのですが、この日は営業していなかったような。それで、ほとんどこの辺りを散策するしかできず、残念無念。


キリスト復活聖堂Собор Воскресения Христова。ここの中は見学可能でした。


中心部からバスターミナルへは、徒歩では厳しい程度離れています。乗り場によりますが、この付近だと、バスNo. 4п24п、トロリーバス No. 10などが1本でバスターミナルまで行けます。

 

バスターミナルの写真はヤンデックスから拝借しました。撮影したかったのですが、入ってみたら切符売り場に長蛇の列ができていて、とにかく急がねばなりませんでした。



切符売り場に並んでいると、「チェボクサルィまで行く人は、〇〇番乗り場に行ってください」と言われ、僕の前にいた若者と共に、切符なしでプラットフォームに移動しました。しばらく待っているとマルシルートカがやってきて、切符のない僕たちも乗車できました。ヨシカル・オラチェボクサルィはパスポートが必要なはずなので、手元に用意していたのですが、そこはノーチェック。運賃は現金でドライバーに直接支払いました。ちゃんと切符を所持していた乗客もいたので、僕たちのケースはあまりに出発直前だったせいかもしれません。

 

1時間半ほどでチェボクサルィのバスターミナルに到着しました。



赤い表示位置で降車し、鉄道駅を超えて大きな道路に出ると、チェボクサルィの中心部へ向かうバスが行き交う停留所があります。

続く


 

レフ・トルストイ最期の地への旅(リペツク州)その2

レフ・トルストイ駅行きは 7 番プラットフォームから出発します。チケットは券売所で購入し、要パスポート。 292R で、座席指定制でした。 乗客はかなり多く、ほぼ満席でした。ここから 1 時間 40 分。 レフ・トルストイ駅前のバスターミナルに到着。 この駅発着のバスの時刻表。 ...