2025年12月10日水曜日

オムスク・アスタナ間運行列車新設

 https://www.trend.az/casia/kazakhstan/4125207.html によると12月14日からロシアのオムスクとカザフスタンのアスタナ間で列車が新設されるとのこと。週三便(火金日)だそうです。10月からはモスクワ・アルマティも復活したとのことで、今回の便は補充便の役割を果たすのだそうです。やはり中央アジアとの絆は強いなあ。

写真は上記ウェブ頁から。

2025年12月9日火曜日

国際サタニズム運動の過激派指定によるハロウィンの変化

ちょっと古い話題ですが・・・日本では今でもハロウィンは盛り上がっているんでしょうか?

 

モスクワでは、以前はハロウィンに合わせたデコレーションが増えたり、それにかこつけてパーティーをしたり、お化けや魔女に扮した人々を見かけたりしたものです。が、今年はそれほどハロウィンらしきデコレーションを見かけなかったような気がしました。

 

僕が遭遇したのはこれだけでした。

 

某スーパーにて。たった4個。店員の手作り感満載でした。

 

かぼちゃだけなら、秋の実り的なディスプレイにあるのですよ。ですがハロウィンのコウモリや悪魔的なものとの組み合わせは、これまでは探さなくても町中のいたるところにありましたが、今年は見かけませんでした。僕の生活圏になかっただけかもしれませんが。

 

ハロウィンの時期、週末の地方都市で、夜の繁華街のクラブ前で女子数名が魔女っぽいファッションで写真を撮っているのを一度だけ見かけました。それも、「普段着にしては派手だな。あ、ハロウィンか?」と思うレベルの、コスプレにしては控えめなものでした。しかし、路上にハロウィンのデコレーションはなかったので、あっても施設内だけなのかもしれません。

 

後日、自宅で毎年ハロウィンパーティーをしている友人に聞いたところ、LGBTに続いて国際サタニズム運動も過激派に認定されたため(https://www.afpbb.com/articles/-/3599233)、路上でハロウィンを祝うとあれこれ理由をつけて(コロナ禍で導入された集会の規制など)警察が拘束してくるリスクがあるとのこと。だから家の中でだけパーティーするのだと。この友人は今年もモスクワにいるみんなで集まったそうです。しかし、出国した人も多いので、往年より減ってしまっただろうなあ。

 

こうしてハロウィンは表立っては祝わない、けれども家庭内や仲間内では祝える行事に変わったようです。

 

宗教弾圧のあったソ連時代も、教会は破壊されたものの、家庭内では信仰を持ち続けたりパスハを祝ったりできたと聞きます。こういうことだったのだろうか。

2025年12月3日水曜日

地方都市のバスは減便に注意(ペンザから詩人レールモントフの領地への行き方)

先日、ペンザ州に出張する機会がありました。

 

そこから西に98km、タンボフ方面に行くと、詩人ミハイル・レールモントフの領地があります。国立の保護区域になっていて、ミュージアムは毎日営業しています。モスクワに戻る前に1日あったので、せっかくなのでここまで遠出してみようと思い立ちました。

 

いつものように、事前にヤンデックス地図や時刻表を確認したところ、行きはペンザ・バスターミナルを12:30に出るバスがあることが分かりました。復路はいい時間帯のマルシルートカが2便あり。これなら単純に往復すれば問題ないと、この時は考えていたのでした。

 

ペンザ・バスターミナル。手前は市場になっています。

 

切符売り場。現金支払いのみの窓口もあるのでご注意を。


ペンザ発のバス時刻表。


早めにバスターミナルに行ってチケットを買おうとしたところ、今日は12:10発だと言われました。日によって変動があるようですが、事前調べと違っていることが判明したあたりですでにうっすら不穏な雰囲気が漂い始めます。帰りのチケットも同時に買えないか聞いたのですが、ここでは売っていない、その場で乗車時に買うしかないとのこと。それ自体は普通のことなので、これ以上は気に留めず、行きのバスに乗りました。

 

ペンザ市内ではモバイルインターネットが壊滅的でしたが、市外に出るとつながりました。


バス内に付近で下車するというおばさまがいたので、博物館に近いバス停を教えてもらいました。下の写真右側の停留所に停まります。

横断歩道の標識の向こうに左折できる道路があり、その奥にレールモントフの領地が広がっています。


領地の手前にはツーリストセンターがあり、ここでチケットを購入したりガイドツアーを申し込んだりできます。

事前調べでは帰りのマルシルートカが2便はあるはずでした。しかし、行きのバス内で停留所を教えてくれたおばさまや、博物館の切符売り場の人たち曰く、帰りのバスはもうないとのこと。行きのバスのチケットを買ったターミナルでは「ない」とは言われていなかったので、まさか存在しないとは。ショックで血の気が引きました。

 

博物館では、タンボフーペンザのバスが19:00に通ること、路上で適当な通りがかりのバスがあれば話をつけてみること、観光客がたくさんいるからそのバスに乗せてもらえないか交渉することといったアドバイスをもらいました。しかし、観光バスは声をかけたドライバーはペンザ行きではなく、ほかは不在だったり、観光バスではなかったりして、このやり方は失敗でした。19:00は遅すぎて帰りの列車に間に合いませんし、真っ暗で寒い中、路上で4時間も待ち続けなければなりません。

 

タクシーを確認したら、30分待ちですが配車可能だったので最終手段とし、一応マルシルートカの時間までバス停で待って、来ないことを確認してから呼びました。幸いにも10分ほどで来てくれて、2000Rちょっとで済みましたが、ドライバーからは「普通は40005000Rするから、なぜヤンデックスGoがこの値段を示したのか分からないけど、誰もこのオーダーじゃ受けないよ」と言われました。彼はほかの客を降ろしたところだったので、流れでついでに拾ってくれたとのこと。しかも、15:0016:00台はまだトラックや自動車などの車通りがありましたが、夕飯時になったら車の台数は減りそうなので、間に合ってよかった!

 

以前訪問したフェラポントフ修道院のように、復路の時刻表がネットで調べても出てこず、現地で判明したということはかつて何度もありましたが、事前調べのバスがまったくないというのは初です。バス自体やドライバーが確保できないのだろうか?そんなわけで、レールモントフの領地は、ツアーに参加するかマイカーにするか、または現地のホテルに宿泊しないと行けない場所になっていました。


ミュージアム自体は、詩人の幼年時代に触れることができるほか、美しい自然の中にあるので散策するにも良い場所でした。結婚式の写真撮影も行われるとのこと。

2025年11月28日金曜日

標準軌のウシホロド延伸、ヤシでの台車交換設備の設置(恐らく)

フォローできていなかったのですが、チョプ・ウシホロド間に標準軌の線路が引かれ、10月から運用が開始されているとのこと(https://www.jetro.go.jp/biznews/2025/10/b4f87aae145f8ac9.html?utm_source=chatgpt.com)。これでウシホロドまで行けば、ウィーンやブラチスラヴァまでの直通列車に乗れるとのこと。いやあ、自然な成り行きですが、一抹の寂しさを感じるなあ。

加えて、ヤシ経由(つまりモルドヴァ経由)で、24時間かけてキーウ(キエフ)・ブカレストを結ぶ列車が新規運行を開始したとのこと。かつてのチェルニウツィ経由のルートがどうなったのかはよくわからないのですが、ヤシで台車を標準軌に代えるのでしょうか。詳細を知りたいけど・・・よくわからないのですよ。

2025年11月27日木曜日

SIMカード、ロシア入国後24時間データ通信停止に(早期解除方法あり)

ロシアで使える海外旅行用eSIMはいつの間にか復活していました。と思ったら、またもや通信関係の規制が始まっています。次から次へと発生し、ついていくのも一苦労。

 

 1110日から、SIMカードは①国際ローミングを使用した場合と②72時間使用されていなかった場合、モバイルインターネットとSMS24時間利用できなくなります。24時間経過すると解除されるほか、通信事業者から送られてくるリンクを開いて認証手続きするか、コールセンターに電話するといった方法でもっと早く解除できるとのこと。

https://www.rbc.ru/technology_and_media/11/11/2025/691329439a79478bc2735c13

 

僕の場合、Beelineから以下のようなSMSが送られてきました。

Beelineだと、「すぐに接続を復活させるには、WiFiVPNをオフにしてリンクで認証してください」となっています。

 

ほかの通信事業者の場合、WiFiに接続しないとリンクを開けないとか、SMS自体送られてこないといった話を聞くのですが、今後改善されるかもしれません。でないと、入国して空港から大荷物を持ったままアプリでオーダーするタクシーに乗れませんからねえ。ロシア人だって、スーツケースをいくつも持っていたらタクシーを利用するのが普通ですから、今のままではさすがにクレームが出そうな気がします。この国、ロシア人がクレームを出さないと不便は改善されないので、仕方がないと思わずに文句を言ってほしい。頼むよ!

2025年11月22日土曜日

モスクワでもモバイルインターネット通信の制限

 地方出張から戻ってきてから、モスクワにいてもモバイルインターネットの調子が良くないような気がするのですよ。アンテナが2本しか立たなかったり、その横に「!」が付いて「インターネットに接続されていません」という表示が出たり。先日はクレムリン付近でずっとこうなっていて、スピードテストの結果も思わしくありませんでした。 

 折を見てケータイショップに行き相談してみたのですが、「それはインターネットが遮断されているからです。私たちにはどうしようもありません」との答えが。店員曰く、中心部の方がよりブロックされていて、離れると比較的繋がりやすくなっているとのこと。クレムリン付近で低速になったのもそのためだそうです。


 地方都市、特にウクライナに近い連邦構成主体と、モスクワ州やウラジーミル、イワノヴォ州では通信制限が非常に厳しいと聞きますが、ついにモスクワのど真ん中でも制限しているのか。モスクワ市内も戦勝記念日やロシア国際軍楽祭「スパスカヤ・タワー」などに合わせて一時的に、期間限定で一部の地区でモバイルインターネットを制限したことがありましたが、この日は特になんでもない日です。確かにここ最近、モスクワにもドローンが連日来ているというニュースがありましたから、妨害も強化されているのでしょう。また僕が確認しただけでも通信事業者によって差があります。

 

 世界的には5Gの普及と共に、あらゆるモノが常にネットに接続しリアルタイムで大量のデータを送受信する社会インフラ整備を志向していると思うのですが、ここはどうなるんだろうか

2025年11月20日木曜日

ロシア鉄道アプリでカスペルスキーへの特定データ提供が事実上義務化

先日ロシア鉄道のアプリでチケットを予約しようとしたところ、「予約手続きを完了できません。セキュリティサービスへのデータ送信がオフになっていないか確認してください」というメッセージが出てきました。

 

 

数日前までこんな表示はなかったと思い、指示通り確認してみました。

オフになっているので、とりあえずタップしてみます。

次に出てきた画面が以下です。

 


 一部抄訳すると、「オペレーションの安全確保及び詐欺行為防止のため、ロシア鉄道はカスペルスキーに携帯電話の型番、OSのバージョン、端末識別番号、ネットワーク接続に関するデータを送信する権利を有する。

 送信されるのは上述の端末及びネットワーク接続に関するシステムデータのみである。一切の移動に関するデータ、アカウント所有者又は乗客の個人データはカスペルスキーに送信されない。」(とのこと)

 

その下に、「いつでもオフにできる」 とありますが、オンにしなければ購入できないので、これは選択ではなく強制ではないですかね。機種変更する機会は少ないので、一度送信したら本人を特定するのは簡単だろうなあ。外国人の場合、この春SIMカードをゴスウスルーギに登録することが義務付けられた中で端末識別番号もSIMカードと連携して登録されているので、上記データの少なくとも一部はすでに国に把握されていますが、上記はその対象外のロシア人まで網羅するための措置なのでしょう。ITのプロが見たらもっと多くのことが分かりそうですが、うーん。

 

もしかしたら、しばらくしたら再度の仕様変更で解消されるかもしれませんし、あくまで現時点での状態ということで。ちなみに有人の券売所やロシア鉄道ウェブサイトで購入する場合は、上記は関係ありません。 

 

オムスク・アスタナ間運行列車新設

  https://www.trend.az/casia/kazakhstan/4125207.html  によると12月14日からロシアのオムスクとカザフスタンのアスタナ間で列車が新設されるとのこと。週三便(火金日)だそうです。10月からはモスクワ・アルマティも復活したとのこと...