https://www.trend.az/casia/kazakhstan/4125207.html によると12月14日からロシアのオムスクとカザフスタンのアスタナ間で列車が新設されるとのこと。週三便(火金日)だそうです。10月からはモスクワ・アルマティも復活したとのことで、今回の便は補充便の役割を果たすのだそうです。やはり中央アジアとの絆は強いなあ。
2025年12月10日水曜日
2025年12月9日火曜日
国際サタニズム運動の過激派指定によるハロウィンの変化
ちょっと古い話題ですが・・・日本では今でもハロウィンは盛り上がっているんでしょうか?
モスクワでは、以前はハロウィンに合わせたデコレーションが増えたり、それにかこつけてパーティーをしたり、お化けや魔女に扮した人々を見かけたりしたものです。が、今年はそれほどハロウィンらしきデコレーションを見かけなかったような気がしました。
僕が遭遇したのはこれだけでした。
某スーパーにて。たった4個。店員の手作り感満載でした。
かぼちゃだけなら、秋の実り的なディスプレイにあるのですよ。ですがハロウィンのコウモリや悪魔的なものとの組み合わせは、これまでは探さなくても町中のいたるところにありましたが、今年は見かけませんでした。僕の生活圏になかっただけかもしれませんが。
ハロウィンの時期、週末の地方都市で、夜の繁華街のクラブ前で女子数名が魔女っぽいファッションで写真を撮っているのを一度だけ見かけました。それも、「普段着にしては派手だな。あ、ハロウィンか?」と思うレベルの、コスプレにしては控えめなものでした。しかし、路上にハロウィンのデコレーションはなかったので、あっても施設内だけなのかもしれません。
後日、自宅で毎年ハロウィンパーティーをしている友人に聞いたところ、LGBTに続いて国際サタニズム運動も過激派に認定されたため(https://www.afpbb.com/articles/-/3599233)、路上でハロウィンを祝うとあれこれ理由をつけて(コロナ禍で導入された集会の規制など)警察が拘束してくるリスクがあるとのこと。だから家の中でだけパーティーするのだと。この友人は今年もモスクワにいるみんなで集まったそうです。しかし、出国した人も多いので、往年より減ってしまっただろうなあ。
こうしてハロウィンは表立っては祝わない、けれども家庭内や仲間内では祝える行事に変わったようです。
宗教弾圧のあったソ連時代も、教会は破壊されたものの、家庭内では信仰を持ち続けたりパスハを祝ったりできたと聞きます。こういうことだったのだろうか。
2025年12月3日水曜日
地方都市のバスは減便に注意(ペンザから詩人レールモントフの領地への行き方)
先日、ペンザ州に出張する機会がありました。
そこから西に98km、タンボフ方面に行くと、詩人ミハイル・レールモントフの領地があります。国立の保護区域になっていて、ミュージアムは毎日営業しています。モスクワに戻る前に1日あったので、せっかくなのでここまで遠出してみようと思い立ちました。
いつものように、事前にヤンデックス地図や時刻表を確認したところ、行きはペンザ・バスターミナルを12:30に出るバスがあることが分かりました。復路はいい時間帯のマルシルートカが2便あり。これなら単純に往復すれば問題ないと、この時は考えていたのでした。
ペンザ・バスターミナル。手前は市場になっています。
切符売り場。現金支払いのみの窓口もあるのでご注意を。
ペンザ発のバス時刻表。
早めにバスターミナルに行ってチケットを買おうとしたところ、今日は12:10発だと言われました。日によって変動があるようですが、事前調べと違っていることが判明したあたりですでにうっすら不穏な雰囲気が漂い始めます。帰りのチケットも同時に買えないか聞いたのですが、ここでは売っていない、その場で乗車時に買うしかないとのこと。それ自体は普通のことなので、これ以上は気に留めず、行きのバスに乗りました。
ペンザ市内ではモバイルインターネットが壊滅的でしたが、市外に出るとつながりました。
バス内に付近で下車するというおばさまがいたので、博物館に近いバス停を教えてもらいました。下の写真右側の停留所に停まります。
横断歩道の標識の向こうに左折できる道路があり、その奥にレールモントフの領地が広がっています。
領地の手前にはツーリストセンターがあり、ここでチケットを購入したりガイドツアーを申し込んだりできます。
事前調べでは帰りのマルシルートカが2便はあるはずでした。しかし、行きのバス内で停留所を教えてくれたおばさまや、博物館の切符売り場の人たち曰く、帰りのバスはもうないとのこと。行きのバスのチケットを買ったターミナルでは「ない」とは言われていなかったので、まさか存在しないとは。ショックで血の気が引きました。
博物館では、タンボフーペンザのバスが19:00に通ること、路上で適当な通りがかりのバスがあれば話をつけてみること、観光客がたくさんいるからそのバスに乗せてもらえないか交渉することといったアドバイスをもらいました。しかし、観光バスは声をかけたドライバーはペンザ行きではなく、ほかは不在だったり、観光バスではなかったりして、このやり方は失敗でした。19:00は遅すぎて帰りの列車に間に合いませんし、真っ暗で寒い中、路上で4時間も待ち続けなければなりません。
タクシーを確認したら、30分待ちですが配車可能だったので最終手段とし、一応マルシルートカの時間までバス停で待って、来ないことを確認してから呼びました。幸いにも10分ほどで来てくれて、2000Rちょっとで済みましたが、ドライバーからは「普通は4000~5000Rするから、なぜヤンデックスGoがこの値段を示したのか分からないけど、誰もこのオーダーじゃ受けないよ」と言われました。彼はほかの客を降ろしたところだったので、流れでついでに拾ってくれたとのこと。しかも、15:00~16:00台はまだトラックや自動車などの車通りがありましたが、夕飯時になったら車の台数は減りそうなので、間に合ってよかった!
以前訪問したフェラポントフ修道院のように、復路の時刻表がネットで調べても出てこず、現地で判明したということはかつて何度もありましたが、事前調べのバスがまったくないというのは初です。バス自体やドライバーが確保できないのだろうか?そんなわけで、レールモントフの領地は、ツアーに参加するかマイカーにするか、または現地のホテルに宿泊しないと行けない場所になっていました。
ミュージアム自体は、詩人の幼年時代に触れることができるほか、美しい自然の中にあるので散策するにも良い場所でした。結婚式の写真撮影も行われるとのこと。
2025年11月28日金曜日
標準軌のウシホロド延伸、ヤシでの台車交換設備の設置(恐らく)
フォローできていなかったのですが、チョプ・ウシホロド間に標準軌の線路が引かれ、10月から運用が開始されているとのこと(https://www.jetro.go.jp/biznews/2025/10/b4f87aae145f8ac9.html?utm_source=chatgpt.com)。これでウシホロドまで行けば、ウィーンやブラチスラヴァまでの直通列車に乗れるとのこと。いやあ、自然な成り行きですが、一抹の寂しさを感じるなあ。
加えて、ヤシ経由(つまりモルドヴァ経由)で、24時間かけてキーウ(キエフ)・ブカレストを結ぶ列車が新規運行を開始したとのこと。かつてのチェルニウツィ経由のルートがどうなったのかはよくわからないのですが、ヤシで台車を標準軌に代えるのでしょうか。詳細を知りたいけど・・・よくわからないのですよ。
2025年11月27日木曜日
SIMカード、ロシア入国後24時間データ通信停止に(早期解除方法あり)
ロシアで使える海外旅行用eSIMはいつの間にか復活していました。と思ったら、またもや通信関係の規制が始まっています。次から次へと発生し、ついていくのも一苦労。
11月10日から、SIMカードは①国際ローミングを使用した場合と②72時間使用されていなかった場合、モバイルインターネットとSMSが24時間利用できなくなります。24時間経過すると解除されるほか、通信事業者から送られてくるリンクを開いて認証手続きするか、コールセンターに電話するといった方法でもっと早く解除できるとのこと。
https://www.rbc.ru/technology_and_media/11/11/2025/691329439a79478bc2735c13
僕の場合、Beelineから以下のようなSMSが送られてきました。
Beelineだと、「すぐに接続を復活させるには、WiFiとVPNをオフにしてリンクで認証してください」となっています。
ほかの通信事業者の場合、WiFiに接続しないとリンクを開けないとか、SMS自体送られてこないといった話を聞くのですが、今後改善されるかもしれません。でないと、入国して空港から大荷物を持ったままアプリでオーダーするタクシーに乗れませんからねえ。ロシア人だって、スーツケースをいくつも持っていたらタクシーを利用するのが普通ですから、今のままではさすがにクレームが出そうな気がします。この国、ロシア人がクレームを出さないと不便は改善されないので、仕方がないと思わずに文句を言ってほしい。頼むよ!
2025年11月22日土曜日
モスクワでもモバイルインターネット通信の制限
地方出張から戻ってきてから、モスクワにいてもモバイルインターネットの調子が良くないような気がするのですよ。アンテナが2本しか立たなかったり、その横に「!」が付いて「インターネットに接続されていません」という表示が出たり。先日はクレムリン付近でずっとこうなっていて、スピードテストの結果も思わしくありませんでした。
折を見てケータイショップに行き相談してみたのですが、「それはインターネットが遮断されているからです。私たちにはどうしようもありません」との答えが。店員曰く、中心部の方がよりブロックされていて、離れると比較的繋がりやすくなっているとのこと。クレムリン付近で低速になったのもそのためだそうです。
地方都市、特にウクライナに近い連邦構成主体と、モスクワ州やウラジーミル、イワノヴォ州では通信制限が非常に厳しいと聞きますが、ついにモスクワのど真ん中でも制限しているのか。モスクワ市内も戦勝記念日やロシア国際軍楽祭「スパスカヤ・タワー」などに合わせて一時的に、期間限定で一部の地区でモバイルインターネットを制限したことがありましたが、この日は特になんでもない日です。確かにここ最近、モスクワにもドローンが連日来ているというニュースがありましたから、妨害も強化されているのでしょう。また僕が確認しただけでも通信事業者によって差があります。
世界的には5Gの普及と共に、あらゆるモノが常にネットに接続しリアルタイムで大量のデータを送受信する社会インフラ整備を志向していると思うのですが、ここはどうなるんだろうか。
2025年11月20日木曜日
ロシア鉄道アプリでカスペルスキーへの特定データ提供が事実上義務化
先日ロシア鉄道のアプリでチケットを予約しようとしたところ、「予約手続きを完了できません。セキュリティサービスへのデータ送信がオフになっていないか確認してください」というメッセージが出てきました。
数日前までこんな表示はなかったと思い、指示通り確認してみました。
オフになっているので、とりあえずタップしてみます。
次に出てきた画面が以下です。
一部抄訳すると、「オペレーションの安全確保及び詐欺行為防止のため、ロシア鉄道はカスペルスキーに携帯電話の型番、OSのバージョン、端末識別番号、ネットワーク接続に関するデータを送信する権利を有する。
送信されるのは上述の端末及びネットワーク接続に関するシステムデータのみである。一切の移動に関するデータ、アカウント所有者又は乗客の個人データはカスペルスキーに送信されない。」(とのこと)
その下に、「いつでもオフにできる」 とありますが、オンにしなければ購入できないので、これは選択ではなく強制ではないですかね。機種変更する機会は少ないので、一度送信したら本人を特定するのは簡単だろうなあ。外国人の場合、この春SIMカードをゴスウスルーギに登録することが義務付けられた中で端末識別番号もSIMカードと連携して登録されているので、上記データの少なくとも一部はすでに国に把握されていますが、上記はその対象外のロシア人まで網羅するための措置なのでしょう。ITのプロが見たらもっと多くのことが分かりそうですが、うーん。
もしかしたら、しばらくしたら再度の仕様変更で解消されるかもしれませんし、あくまで現時点での状態ということで。ちなみに有人の券売所やロシア鉄道ウェブサイトで購入する場合は、上記は関係ありません。
2025年11月16日日曜日
ウドムルト共和国イジェフスク訪問(含む:インターネットの接続状況について)
仕事でイジェフスク行き。現地より報告。
ウドムルト共和国は郷土料理を推しているようで、ペレペチПерепеч/Perepechというお焼きのファストフード店が何軒もあります。そのファストフード店「ペレペチキンПерепечкин/Perepechkin」の公式ウェブサイトを開いたところ、次のような注意書きが。
「町全体でのモバイルインターネット」及びインターネットの問題のため、注文処理の時間が長引く可能性があります。お詫び申し上げると共に、早急な状況の解決を願っております」
現地では、街中や郊外では断続的ではあるものの接続できました。完全に遮断されていたのは、名高き「カラシニコフ博物館」。せっかくQRコードの音声ガイドがあるのに使えず残念無念。ここには館内専用のWiFiがあったので、こちらを使えということなのでしょう。ほかにも英語・ロシア語・中国語のオーディオガイドを切符売り場で借りることができ、展示ホールの監視員のおばさまには強く勧められました。
蛇足ですが、この博物館は子供連れの家族がたくさん訪れており、大人気です。地下に射撃場があり、自動小銃各種を借りて体験できます。お目当てはこっちのよう。
僕の後ろにいた家族の、僕の肩ほどの身長の少年が両親に、「僕、撃てるよ。教わったから」と言うのが聞こえてきました。学校の軍事訓練の授業で教わったのでしょうか。まだこんなに子供なのに。
写真はさらに小さな子供。博物館入口に、軍の職業別身長一覧が掲示してあります。
2025年11月13日木曜日
ロシア鉄道、トイレットペーパー使用量は1人当たり5cmを基準に
先日、某所で長距離列車に乗ったときのこと。
車掌が乗客のところを回って来ました。曰く「トイレをもっと丁寧に使ってください。すでに3度も清掃しているんです。それからトイレットペーパーがなくなりました。終点に着くまで補充はありません。途中の駅で店に行って買ってくることもできません」と説明。終点に着くのは翌朝で、まだまだ時間がかかるのですが。
しかし、数時間後には、一応どこかからトイレットペーパーは補充されており、最悪の事態は免れていました。
この列車、ほかにも様々なトラブルが発生し、車掌の堪忍袋の緒の強靭度をテストしているのか、下車後に辞めてしまわないかと、やや心配になるほどでした。これまで何度もロシア鉄道に乗ってきたこうやくんから見ても、特別きついのに当たってしまった気がします。しかし、トイレットペーパーは長距離列車にないわけにいきませんし、ましてや全行程の半分も行っていないのに切れるなんて、ストックが少なすぎるのではと、奇妙に思っていました。
そんな矢先、実際に関係があるかどうか不明ですが、こんなニュースを見かけました。https://x.com/SA61W/status/1985287833297223691
ロシア鉄道の車掌が動画で語っているのですが、ロシア鉄道は衛生用品の基準を削減したとのこと。これまでトイレットペーパーの数量を乗客1人当たり20cm、便座シート120人当たり50枚で計算していたところ、「最適化」によりトイレットペーパー使用量が1人当たり5cmになったといいます。あるとき、とある車両でトイレットペーパーがなくなったので、(動画の人物とは別の)車掌がどこかの駅で補充するため申請を上司に出したところ、上司はそれを拒否し、補充してもらえなかったそうです。到着すると、上司と車掌は事情聴取のため呼びだされ、最終的にトイレットペーパー不足は車掌に非があるということにされたとのこと。この事件がその後どう終結したのか、動画の車掌はまだ知らないのでこれから確認すると言っています。
僕が遭遇した件が上記事情と関係しているかは不明です。しかし、もしこの車掌が言うようなことが起きているのだとしたら、心ある車掌たちがつぶれてしまうのではないでしょうか。昔のように客対応のひどい車掌はさすがにもう長いこと見かけませんし、どんなに難しい乗客でも、どんなに古い車両でも、可能な限り対処してくれる、頼りになる存在です。かと言って上司の言うとおりにすれば、乗客がロシア鉄道はサービスが低下したと苦情を訴えるでしょうし、それも車掌が悪いことにされそう。サービスの悪さまで、昔に逆行してほしくないなあ。
僕の利用した列車の車掌氏のプロフェッショナリズムに感謝しつつ、いい人たちが働き続けられることを願います。
2025年11月9日日曜日
モバイルインターネットの接続状況(クラスノダール地方)
ある事情で先日クラスノダール地方に行きました。ここのモバイルインターネットが壊滅的でした。代理店のスタッフ曰く、日によるとのこと。ただ、僕の訪問時は全くと言っていいほどつながらず、代理店やホテルでWiFiに接続しなければ業務連絡もできませんでした(注:今回はソチやアナパ、ゲレンジクといった黒海沿岸リゾート地には行っていないので、内陸部の話になります)。
また隣のアディゲ共和国に足を延ばしましたが、ここもほとんどつながりませんでした。首都マイコープで町の人に聞くと、攻撃があるから仕方がないけれど、もう長いこと、ここ3日間はこの調子だと、うんざりした様子で語っていました。この地では大方の場所でカード払いできましたが、某所で端末機が通信不能になっていたので、WiFiまで停止していたという点で他所よりも程度がひどかったと言えます。モバイルインターネットがつながったのは、車がなくてはたどり着けない山頂でした。
この2つの連邦構成主体内でもヤンデックス地図は閲覧や検索が可能で、ヤンデックス地図から旅行アプリの「ヤンデックス・プチェシェストヴィヤЯндекс Путешествия/travel.yandex.ru」に飛んでホテル予約もできました。しかし、ほかのアプリはネットがないので開かず。これは、ヤンデックスの一人勝ちだなあ。
街中は、場所によってはカフェに電話番号で認証するフリーWiFiがありました。しかし日本の電話番号では認証が通らず、ロシアの番号が必要だったのと、VPNもモノによっては弾かれたので、これまで試した地域の中では制限が最も厳しい印象を受けました。
クラスノダール鉄道駅にはロシア鉄道のフリーWiFiがありましたが、接続自体がなぜかできず。偶然のエラーだったのか、特別な事情によるものなのかは分かりません。尚、駅舎の一角ではロシア軍の壮行式らしきものをやっていて、物々しい雰囲気でした。笑顔と拍手で見送られる迷彩服の若者たちは何を思うのだろう。
2025年11月8日土曜日
ドネツクとロストフ・ナ・ドヌーとを直接結ぶ列車の設定
Don24.ruによると、これまで直行がなく、乗換(ウスペンスカヤ経由)で連絡していたロシア・旧ドネツク人民共和国間にとうとう直行の列車が設定されるとのこと。正確には「ロシア側」はロストフかタガンローグ行きになる模様。バス以外にも直行便が出来ると、そのうち、モスクワ発の列車も設定されそうですね。ポクロウシク辺りがロシアの占領下に置かれると、ドネツクはもう安全圏と判断されたのかも知れませんね。(写真は Don24.ruから)
2025年11月6日木曜日
ペルミ鉄道駅の乗り場に気をつけろ!
先日の出張時の時のこと。
ペルミからモスクワ行きの列車に乗車したときのこと。ペルミ-2鉄道駅でいつものようにプラットフォームの番号を確認し、そこに向かいました。
駅舎内には「ゴルノザヴォツク方面」と「主要方面」の二つの表示があります。「ゴルノザヴォツク方面1番プラットフォームへ」という看板と、「主要方面へ」という看板を見た僕は、2番プラットフォームを目指して「主要方面」乗り場に向かいました。しかし、すでに停車しているはずの時間になっても、2番プラットフォームには列車が見当たりません。周囲の人々に尋ねたところ、どの方面かと聞かれました。どうやらゴルノザヴォツク方面にも2番ホームがあるらしい。そして彼らは「モスクワ行き」がどちらの方面かはよく知らないようです。
ペルミ-2鉄道駅は駅舎を挟んで左右に線路が敷設されていて、それぞれに1から番号が振られているのです。駅舎に戻り鉄道職員に確認したところ、モスクワ行きはゴルノザヴォツク方面のプラットフォームに停車しているとのこと。向かってみると、こういう時に限って列車の車両数が多く、しかも自分の車両の停車位置が遠いのはお約束。加えて今回の列車は長すぎて、プラットフォームからはみ出していました。出発時刻が迫っていたこともあってか、一つ手前の車両の車掌が、「あちらはもうプラットフォームがないので、ここから乗ってください」と案内してくれました。
トヴェリ以来の、乗り遅れそうになる危機でした。これでもう失敗しないぜ!
最後に、ペルミ-2鉄道駅の時刻表。
2025年11月1日土曜日
ノヴォヤセネフスカヤ・バスターミナル(モスクワ)
ノヴォヤセネフスカヤ・バスターミナルАвтостанция Новоясеневская/ Novoyasenevskaya Bus station。これまで紹介した中央バスターミナルやセヴェルヌィエ・ヴォロータ(北門)などより小規模ですが、先日行く機会があったのでご紹介します。
最寄りの駅はモスクワ地下鉄オレンジ線の最南端ノヴォヤセネフスカヤ駅Новоясеневская/Novoyasenevskayaまたはビッツェフスキー・パルク駅 Битцевский парк/Bittsevsky parkです。
出口はビッツェフスキー・パルク 駅の方が近く、ノヴォヤセネフスカヤ駅のプラットフォームにも同駅のプラットフォームに向かうよう表示があります。
道路を突っ切ってまっすぐ進むと、見えてきます。
右側がバス乗り場、左側にターミナルの建物があります。ここにも入口に金属探知機あり。
路上に掲示されていた時刻表。トゥーラやスモレンスク、ゲレンジクに混じってヤルタ、エフパトリヤ、ドネツクといった行先が。ロシア占領地域の主要都市を一通り通過するバスもあるようです。そのほか、ベラルーシやウズベキスタン行きもあります。
ターミナル内。ここともう一室があるだけです。
内装はきれいにしていますが、全体的にだいぶ年季が入っているなあ。
チケットサイトで運行会社を確認すると、多くがクリミアのバス会社のようです。料金も便によって倍ほどに差がありますし、特に高い方の価格はバスでこれほどするのかと思うほどです。同じ便でもタイミングによって価格が値上がりしており、よく分かりませんが、飛行機のような価格設定システムなんだろうか?あるいは、こういうところに燃料不足の影響が表れているのかもしれません。
2025年10月31日金曜日
ネット遮断中でもヤンデックス地図は使える
出張でバシコルトスタン共和国の首都ウファに来ています。
2025年10月29日水曜日
eSIM、ロシアはサービス対象外に
日本からもうじき来る予定の出張者から、
まだ取り扱いがあることになっている業者に出張者が問い合わせた
ローミングも制限されたようですが、
2025年10月27日月曜日
バルト三国の鉄道改軌計画
鉄道ニュース(https://www.globalrailwayreview.com/news/232258/e295-5-million-eu-grant-boosts-rail-baltica-construction-progress-across-estonia-latvia-and-lithuania/?utm_source) によると、バルト三国を縦断し欧州鉄道網と接続を図る大型プロジェクト「Rail Baltica」が、約 €2.955億(29.55億ユーロ) のEU助成金(European Commission 等を通じて)を確保したとのこと。従来ロシア軌間(旧ソ連軌間)を主に使用してきた地域において、欧州規格軌(標準軌)‐高速鉄道網への統合を図るという戦略的インフラ整備らしいです。
まあこんな時代だから仕方がないのですが、旧ソ連地域にモスクワから列車一本で簡単に行けなくなる(台車交換が必要)のは残念。
2025年10月23日木曜日
モバイルインターネットの接続状況(コミ共和国)
先日、コミ共和国の首都スィクティフカルに滞在したのですが、こんな話を聞きました。
この町でも、鉄道駅や宿泊先のホテルにいるとモバイルインターネットが遮断されて困っていました。その件を現地ドライバーに尋ねたところ、3週間ほど前からモバイルインターネットが不定期にブロックされるようになったけれども、場所によるのだと言うのです。つまり、学校や鉄道駅ではブロックされているのですが、そこから少し離れると繋がることがあるのだとか。例えばガレージにいるときに突然不通になっても、そこから100mほど離れると使えるといったようにです。確かに、僕もホテルで夜22:00頃から繋がらなくなりましたが、朝に外に出ると復活していたのですよ。
MTSやメガフォンといったプロバイダーによっても差がありますし、中心部から離れた集落の方が従来通り繋がるそうです。実際に別の都市へ移動する間、通信状況は快適でした。
そのほか、モバイルインターネットがブロックされていたとしても通信できるようにする有料アプリがあると聞いたとのこと。そんなことができるのか。
2025年10月18日土曜日
モスクワでの北朝鮮展
ちょっと前の話です。日本でも報道されたようですが、モスクワで北朝鮮展が開かれました。折を見て行ってきました。何が展示されているのか。
絵画が中心で、ほかに陶磁器が数点ありました。撮影できたのでいくつかご紹介します。
「一心団結の国」
団結ですね!
「炎の雷鳴」
衛星なのか、ミサイルなのか。
「戦友のために」
「元山葛麻(ウォンサンカルマ)海岸観光地区」
「キムチ作りの季節」
「楽しい夜」
「人民のための高級住宅」
基本的には国、兵士、兵器、労働、繁栄(都市開発)の称賛がモチーフになっているように見受けられます。指導者やそのファミリーの肖像画は一切ないのも意外。かつて某国で北朝鮮展を見たという知人にも聞いてみよう。
ところで、展示ホールの一角に黒スーツで角刈りのアジア人4人組が何やら立ち話をしていたのですが、これは北の人々ですよねえ。うち一人は、通常各部屋にいる監視員の座る椅子に座っているのを後で目撃したので、出入りする訪問客をチェックしているのでしょうか。韓国大使館の大使館員や駐在員は、北朝鮮レストランは出禁らしいですが、この展覧会には来られるんだろうか。うーん。
2025年10月11日土曜日
インド洋からテルメズまで(鉄道建設協定の話)
ジェトロ(https://www.jetro.go.jp/biznews/2025/07/c93ccc3e3fc193d7.html?utm_source=chatgpt.com)にも出ていますが、7月にウズベキスタン・アフガニスタン・パキスタンをむすぶ鉄道建設について外相会談で協定に署名が行われました。ルートはテルメズからアムダリヤを説かしてアフガニスタンにはいり、ナイババド、マイダンシャフル、ロガル、そしてハルラチからパキスタンに入るとのこと。
軌間が異なっているので、スムーズな運輸が可能になるのかはわかりませんが、インド洋方面からウズベキスタンまで鉄道で行けるなんてことになるといいですね。
2025年10月10日金曜日
ブリャートとモンゴルで食べる郷土料理のファストフードチェーン
ブリャート(ブリヤート)共和国ウラン・ウデで、急ぎで地元料理を食べられる店はないか尋ねたところ、地元代理店で「シュレンドー(Шулэндо/Shulendo)」というチェーン店を教えてもらいました。
僕の行った店舗は、入店すると入口にタッチパネルがあり、そこで写真付きで料理を選び、会計後に店員が席まで持ってきてくれるというスタイルでした。
(写真はヤンデックス地図より)
席数も多く、ゆっくり座れます。
滞在中はできるだけブリャート料理を食べたい。ということで、麺と肉入りのスープ「シュレン(Шулэн/Shulen)」、小籠包のような「ブーザ(Буза/Buza)」を注文。飲み物については、同地にはミルク入りのお茶がありますが、この日は暑かったのでコンポートにしました。合計425R(約760円)也。
続いて、ウランバートル。ここでも地元市民の行く店を探したところ、なんだか見覚えのある名前が出てきました。モンゴル語だと「シュルンドゥ(Шөлөндөө/Shulundu)」と読むのですね。
24時間営業の店舗もあり、遅くにこの町に着いたこうやくんも食事にありつくことができました。
(写真はGoogleマップより)
ここはタッチパネルではなく、カウンターで注文し、レシートに書かれた番号を呼ばれたら取りに行く方式です。ここもメニューに写真が掲載されているので選びやすくて良し。しかし、店員はモンゴル語オンリー。呼ばれる方式だと、Google翻訳も使えないのでどうしたものかと戸惑いましたが、僕の前に注文した人が取りに行くのを確認してから、そろそろだろうかと様子を伺っていたところ、席まで料理を持ってきてくれました。感謝です。
野菜とミートボールの入ったスープ。花巻が1個ついてきて、これで確か8500MNT(約349円)。周囲を見回したところ、この日はこれを食べている人が多かったです。寒かったので、鍋っぽくていいですね。モンゴルにいると野菜不足になるので、人参やキャベツなどを摂取できた点もポイント高し。
ところで、こんなに看板もロゴもそっくりなのだから、モンゴルのビジネスがブリャートに進出したのだろうかと思いきや、ウランバートルとウラン・ウデの店舗にはビジネス関係はないようです。びっくり。
https://asiarussia.ru/news/18811/?ysclid=mg5f454emh812333513
思えばメニューも結構違っていました。どういう事情なのか。
2025年10月4日土曜日
タシケント・サマルカンド間鉄道の高速化
Railway supplyの記事から。首都タシケントとサマルカンド間の鉄道は今でも早いですが、政府は更に高速化をめざしているとのこと。韓国の輸出入銀行が資金を提供し、300キロでの運転をめざすとのこと。韓国はうまくやってますねえ。先を越されました。
2025年10月3日金曜日
ウランバートル市内からチンギス・ハーン国際空港への公共交通機関での行き方
ウランバートルとチンギス・ハーン国際空港間の移動について調べていたところ、これまであった移動手段がなくなっているなど変化が起きているようです。以下は2025年9月時点での情報になります。
空港~市内はタクシーかシャトルバスで移動できます。今回ご紹介するのはシャトルバスの乗り方です。X:19、X:20という2路線があり、19番が中心部のスフバートル広場から発着します。時刻表と料金は以下の通り。現金、カード払いが可能です。
乗り場は以下のピンの位置です。大きな道路(Peace Avenue)に面したバス停もありますが、ここではないのでご注意を。
このピンの位置に行くとこうなっています。発着するバスの番号などの表示はありません。ウランバートル市内のたいていのバス停には電光掲示板があり、バスの番号と到着までの時間が表示されているのですが、ここにはこのバスの絵の看板しかありません。
出発時刻が迫っても、バスも、スーツケースを持つ人の姿もなかなか現れず、一瞬不安になりました。しかし定刻になるとさすがにスーツケースやバックパックを持った旅行者風の人々が増えてきて一安心。
バスがやってきたのは予定時刻が40分ほど過ぎてからでした。全員乗車すると、車掌が一人一人の席を回って料金を回収します。乗客全員に言うわけではなかったのですが、僕には「今日は雨のために交通量が多く、渋滞で遅れて申し訳ありません」と流暢な英語で告げて、去っていきました。
さて、ここからもまた長かった。スフバートル広場と空港はおよそ50km離れていて、時刻表上では所要時間は1時間半となっているのですが、渋滞にはまると時間が読めなくなるのは全世界共通。20分経ってもスフバートル広場前を離れることができず、これは先が思いやられます。有名なウランバートルの渋滞の洗礼を受けました。
この日は当初予定していた到着時間より1時間45分遅れて到着しました。この調子で順次遅れが累積していったら、時刻表などあってないようなものになりそうだなあ。事前調べでは、早ければ1時間、長ければ3時間かかることもあるということでした。
渋滞が発生してしまえば、バスでもタクシーでも大差ないので、時間に余裕を持って行動するしかありません。このあとも航空会社によってはチェックインカウンター前に長蛇の列ができていました。ご利用の際は時間に十二分に余裕を持って!
オムスク・アスタナ間運行列車新設
https://www.trend.az/casia/kazakhstan/4125207.html によると12月14日からロシアのオムスクとカザフスタンのアスタナ間で列車が新設されるとのこと。週三便(火金日)だそうです。10月からはモスクワ・アルマティも復活したとのこと...
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去年に引き続き出張ラッシュです。ウチの会社は人使いが荒い。 今回はコーカサスに行ってきました。ここもロシアからの直行便が残っている限られた国の一つです。現地での色々を備忘録としてまとめました。 今回はアルメニアの首都エレバンからの入国でした。 ・エレバン、ズヴァルトノツ空港 ht...
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休暇をもらったこうや君はサマルカンドからウズベキスタン国内を移動し、同国西方にあるヒヴァにやってきました。ヒヴァのあるホラズム地方はウズベキスタンの中でもタシケントと異なる文化を有し、料理も異なるものを持っています。有名なのは、ディルを練り込んだ緑色の麺や、卵の入った黄色い餃子で...
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その後、携帯電話事業者から案内が来ました。https://www.beeline.ru/redp それによると、ロシアで携帯電話SIMカードを契約する外国人は 全員ゴスウスルーギ(Госуслуги)に登録 し、続いて 銀行で生体データを届け出て からでないと使えなくなるとのこと...